どうやら午前中は曇りで昼頃から小雨が降るらしい。
近場でどこか良いところがないかと探していたら、以前から晩秋に行こうかとリストアップしていた白髪岳が浮かんだ。天気予報では兵庫県北部なら雨が降るのも遅いとか。
先週も竹田城に行ったし、今週もいっちょ行くか。
というわけで、一人車で出かけました。
さすらい記録
記録:2009.11.22
天候:曇り後雨
場所:兵庫県 丹南町
出発:住山登山口
到着:住山登山口
地図:山と渓谷社「大阪周辺の山」
道程:[1]登山口→[2]白髪岳→[3]松尾山登り口→[4]松尾山→[5]高仙寺本堂跡→[6]登山口
歩数:13000歩(自宅から)
距離:約 6Km
体力:★ (しっかり歩ければ)
技術:★★(鎖場がある)
見所:★★(雲海が見える)
お店:★ ( なし)
0730 自宅出発
途中で給油。
0830 中国自動車道 赤松PA
0856 舞鶴自動車道 丹南篠山IC
舞鶴自動車道の周囲が紅葉でとても綺麗だ。
0917 登山口付近の駐車場
すぐ前の空き地に駐車スペースがある。どうやらここに停めてもよさそうな感じ。
0930 出発
万歩計は500歩。
外気は5度。かなり冷え込む。息が白い。突き当たりの石垣の家に看板が出ていた。左に道を取って進む。山道をテクテク歩く。気持ちがよい。だあれもいない…。
0957 白髪岳の登り口
出発して20分くらい歩くと、白髪岳の看板があった。
1006 急登
気持ちよく進んでいると、途中から急登となる。
汗が噴き出してくる。木の根っことにらめっこしながら登っている。
そんな登り方をしているから、標識を右に曲がってしまった。
1026 親水池
えっ、なんでここに着くの?と標識をみると「白髪岳はこちら」と来た道を示している。
標識を見落とした!(ここで愕然とする)
「道を迷ったときは元来た道まで引き返せ。」
スカウトに言い聞かせていることを自分にも言い聞かせる。折り返して元に戻る。 40分はロスした計算である。万歩計は3800。
1035 木段を急登
急いで先ほどの標識まで戻ったので、汗だく。標識から今度は左へ曲がると、ロープ沿いに下っている。しばらくすると急登が始まった。けっこうキツイ登りである。
ぶつぶつぼやきながら登ったのでよけいに汗がでた。5分登っただけで息が切れた。これは、精神的な打撃や。 ちょっと休憩。見上げると尾根が近そう。
1040 出発
立ち直りの早い私は、すぐに気を取り直して出発。
1051 尾根に到着
ここからすぐかと思っていたが、岩場をロープや鎖を伝って進むことになる。けっこう楽しいが、ビーバーやカブには危険である。うっかりすると、落ちる危険がある。落ちたとしても木々にひっかかるだろうが骨折くらいは覚悟。単独行なので、慎重にロープを谷側にして進む。
1115 白髪岳山頂に到着(722m)
他に誰もいない。雲海が見える。わー、素晴らしい眺望だ。360度見える。東側に松尾山がある。その向こうに見えるのが愛宕山だろうか。詳細な地図がないので残念。二等三角点があった。ここで昼ご飯を食べようかと思ったが時間が早いので先へ進むことにした。万歩計は4300歩。
1130 出発
きつい下りを降りる。ほんま急勾配や。ロープを伝って降りる。
1152 松尾山と白髪岳の分岐
天気予報は午後から雨だとラジオが告げる。ぼうっとして歩いていると道を間違えそうだ。道標が見えにくいところに立っている。
1201 松尾山登り口
1209 松尾山山頂(687m)
木々に囲まれているので眺望はない。 「酒井城」の立て札がある。南北朝時代に鎌倉幕府倒幕の命令を受けてしたがったらしい。戦国期には明智光秀の丹波攻めにあって落城。酒井氏治が戦死とか。曇り空が気になるので下山を急ぐことにする。
1214 松尾山下山
標識にしたがって下山する。万歩計7000歩
1219 千年杉
下山してすぐに千年杉にぱったりと出逢う。大きな杉の木だ。この木は地上から数メートルのところで二股にわかれている。なんだかどこかで見たような。
そう、これは「近つ飛鳥博物館」でみた「修羅」に似ている。「修羅」というのは、日本書紀にも記述されていて、巨石を運んだとされる木製そりのような道具のこと。1978年に実際に出土して新聞を賑やかした。長い年月をかけて樹脂を注入し固めたものが先の博物館に展示されている。以前、見に行ったときのことを思い出した。大昔の人は、こんな木を切り倒して巨石を運んだに違いない。
1229 卵塔群
予定では、仙ノ岩という眺望がよいところでお昼の予定だったが、通り過ぎてしまったらしい。林の中の急な下りを急いでいたので気がつかなかったようだ。しばらくして、パッと開けたところに出たと思ったら、20数個のお墓。僧侶のお墓だとか。ここだけ空間がぽっかり開けている。お墓に拝んでから、先を進む。
1240 高仙寺本堂跡
ここで昼食。高仙寺というのは飛鳥時代に創建された天台宗の寺。お寺の跡地でたった一人で食事するのは初めての経験。ずっと携帯ラジオを鳴らしているので寂しくはないが不思議な気持ち。なにしろ、登り始めてから誰一人とも出会ってない。
1300 出発
どうやら雨が降りそうだ。
1304 三基の石仏
小さな石仏が3つ。ぽつんとある。周囲は少し荒れている感じ。そこから森の中へと進むと、金剛蔵王という石仏?があった。
1312 不動の滝
森に覆われているので暗い。高さ10メートルくらいか。腕時計をみると気圧が下がりつつあるので先を急ぐ。沢をいくつか渡りながらひたすら下る。
しばらくして、平坦な道になり国土省の建物らしきものを発見。建物から煙が出ている。家の横には薪が山のように積まれていた。民家を数軒行き過ぎてすすむ。
1334 登山口
万歩計12000歩。
車の横にはもう一台の車が駐車していた。あとからきたハイカーだろうか。女性2名がおしゃべりしながら犬の散歩をしていた。空模様があやしい。すぐに支度して出発する。
走り出して10分ほどするとぽつりぽつりと雨が降ってきた。ギリギリセーフ。登山中にラジオを聞いておいてよかったと思う。
1500 千里到着
感想
[1]丹波地方は多岐アルプスが有名だと聞いたが、この白髪岳もよいと思う。展望も申し分ないし、岩場をロープや鎖場を伝っていくのもスリルがあって面白い。
[2] 低学年のスカウトには向かないが、ボーイ隊のグリーンバー(班長、次長)くらいなら連れて行けるだろう。
[3] 晩秋に雲海が見られるとはラッキーだった。近くを天神川が流れるので、寒暖の差が激しいと川霧が発生するようだ。竹田城のときと同じだ。
[4] ハイカーとは一度もすれ違わなかった。穴場なのかもしれない。今回は一人で行った。が、低山とはいえ、危険な場所もあることなのでパーティで行くべし。
新緑の5月頃にもう一度登ってみたい。