【奈良】柳生街道ハイキング 2019

首切り地蔵 3 ハイキング
首切り地蔵

さすらい記録

記録:2019.11.17
天候:晴れ
場所:柳生街道
出発:JR奈良駅
到着:近鉄奈良
地図:特になし
道程:[1]JR奈良駅→[2]奈良公園→[3]柳生街道→[4]忍辱山→ [5]近鉄奈良駅
Map: とくになし
歩行:5時間
距離:約 10Km(概算)
高低:
体力:★ (ハイキング感覚)
技術:★ (むずかしいところはない)
見所:★ (首切り地蔵)
お店:★ (奈良駅)
駐車:バス
トイレ:なし
備考:

0730 千里中央駅

ベンチャー隊といっしょにハイキングに行くのは久しぶりだ。今回は、新入スカウトの歓迎会も兼ねている。あっと驚くような料理を食べようとという企画もあるらしい。さて、どうなることやら。千里中央駅から御堂筋線で天王寺駅まで乗る。

0815 天王寺駅

朝8時でも人でいっぱいだった。

0930 JR奈良駅

順調に行けば、JR奈良駅からバスで忍辱山まで行くつもりだった。

ところがである。JR線で踏切事故が発生したらしい。電車が途中でばったりと停まってしまった。どうしようもない。これでは予定していたバスに乗れないかもしれない。という心配は見事に的中してしまった。

JR奈良駅のバスターミナルに行くと、すでにバスは出たあとだった。われわれとおなじようなハイカーたちも諦め顔で時刻表を眺めている。バスは午前中はその1本だけ。

しかたがない。急きょ、予定を変更して、ハイキングのゴールからさかのぼって歩くことにした。つまり、最終目的地は忍辱山(円成寺)となった。ここからのバスの最終時刻だけを確認して、テクテク歩いていくことになった。内心、面白いことになってきたなあとアクシデントを喜んでいたのだった。

1030奈良公園

まあ、スカウトたちも心配はしていない風で、べちゃくちゃと話をしながら歩いている。これはこれで楽しいらしい。奈良公園の鹿を見ては笑い。道を間違えては笑い。天気も良いので気分も良い。

1050 柳生街道の入り口

奈良公園を突っ切って歩いていくと、住宅街を抜け、やがて柳生街道の入り口付近に着いた。

地図もあるし、迷うような道ではない。なにより一本道である。

歩き始めて10分ほど経つと、すぐにハイキング道らしい風景に切り替わる。小川が流れ、反対側の岩石には鎌倉時代に彫られたという仏像が見える。修行とはいえ、よくこんなところに彫ったものだ。周囲にはチラホラとハイカーがいる。若いメンバーはわれわれだけだった。

1135首切り地蔵

ほどよく40分ほど歩くと、通称「首切地蔵」がある広場に到着した。なにも首を切ったわけではなく、お地蔵さんの首のところが割れていて、切ったように見えるだけなのだ。ほぼ、人間と等身大の大きさで、ハイカーたちの記念撮影のスポットになっている。ここにはトイレがある。用を足してしばらく休憩してから、すぐ上の貯水池まで(1分くらい)の場所に移動した。昼食である。

今回の歓迎企画は、「各々が指定されたジャンルの食材を持ち寄り、その場で考えられるものを調理して新人スカウトにご馳走する」という、なんとも怪しい企画である。あるスカウトは、タンパク質。あるスカウトはビタミン。あるスカウトは調味料。などと、アバウトな仕分けで材料を持参したのだった。しかも、何を持ってくるのかは、他のスカウトには秘密なのだ。

わたしもちょっと日頃ではやらない食事を考えた。「お好み焼き」である。関西人なら、ぜひともハイキングで実現したいと考えた。あらかじめジプロックにお好み焼きの粉や具材をいれておいた。そこに水を足し、持ってきた玉子を割り入れてタネを作った。そして、ワンバーナーで焼く。ちょっと、汁物もほしいのでミニラーメンをつけた。

結果は、大成功!といいたいところだが、反省点がひとつ。バーナーの温度調節がむずかしくコッヘルを焦がしてしまった。次に作るときはアルミホイルを敷こう。スカウトにも味見をさせてあげたら、美味しいと評判が良かった。

スカウトたちはとみると、なにやら大量の「ハルサメ」をほぐしているではないか。野菜スープも作るらしい。「ハルサメを」「やきそば」のように作って食べたら美味しいといって、バクバク食べていた。一人、一袋のハルサメを食べた計算になる。

さあ、お腹もいっぱいになったので、先を行こう。忍辱山には最終バスが出る16時までには着きたい。

ところが、ここで事件が発生した。男子スカウト3名が、先に食べたハルサメによってお腹の調子がおかしくなってきたのだ。その食べた量を聞いたら驚いた。二袋に近いハルサメを食べたらしい。胸がムカムカして、ちょ~気分が悪いらしい。吐くこともできないとか。

他のスカウトは野菜スープをメインにしていたことが功を奏して(というより、アホほどハルサメを食べなかったから)気分が悪くなったものはいない。男子スカウトたちの歩行スピードがいっきに遅くなった。途中のトイレでも、なすすべもなくじっと休むだけ。とにかく、ムカムカしてきて苦しいのだという。お腹のなかのハルサメくんが、お腹中の水分を強烈に奪っていくようなイメージだ。

林道を過ぎるとその先の道は、倒木のため通行止めになっていた。台風の影響らしい。やむを得ず舗装された農道をとおり峠の茶屋までたどり着いた。森の中の道を歩けなくて残念だったが、ショートカットできたおかげで時間の短縮となった。体調不良のスカウトにとっても。

1540 忍辱山

それでもなんとか16時前に忍辱山にたどり着いた。そのころになると、ハルサメ病のスカウトたちも少しはマシになってきた。ネットで調べていたスカウトが、こんなん出てましたと検索結果を見せてくれた。

ハルサメの大量摂取に注意。大量に食べるとムカついて、大変なことになる。

そう、それはもう、実証済みなのである。

多くの観光客で賑わう円成寺で心を和ませてからバスに乗った。

1700 近鉄奈良駅

なんとか、バスに持ちこたえた体調不良のスカウトたち。なすすべもなく「ハルサメ」の消化を待つしかないのであった。途中から、かなり気分が良くなったと言っていたが。

もう、1年分のハルサメを食べました。当分は、見たくもありません。

あるスカウトの告白より

1820 千里中央駅

さあ、解散。歩く距離は短かったが、ハプニングの連続だった。

感想

[1] ハルサメの大量取得は注意
[2] 鉄道事故などの予定外の事象にも対応できるように計画を
[3] お好み焼きはアルミホイルで

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