右ひざの関節を痛めて2か月。
そろそろちょっと遠出して歩き出してもいいかも。
ということで、早春の西山古道を歩くことにしました。
さすらい記録
記録:2016.03.13
天候:くもり時々晴れ
場所:西山古道
出発:西山天王山駅(阪急)
到着:長岡天神駅(阪急)
地図:山と高原社「北摂・京都西山」
道程:[1]西山天王山駅→[2]小倉神社→[3]乗願寺→[4]柳谷観音→ [5]西山古道 →[6]長岡天神駅
歩行:5時間
歩数:17980歩
距離:約 13Km
体力:★ (とくになし )
技術:★ (むずかしいところはない)
見所:★★(なんとなく森林)
お店:★ (特になし)
駐車:柳谷観音
トイレ:駅、乗願寺、柳谷観音
備考:長岡天神からのルートもある。
0819 桃山台
前回は9時前の電車に乗ったが、少し早い目に出かけることにした。
こんなときに自分のブログが役に立つ。いつもは土曜日に出かけることが多いのだが、今回は日曜日のハイキングだ。心なしか、日曜日の電車は空いている。
0839 南方
準急に乗り換え。
0913 西山天王山
西山天王山駅は比較的新しい。整備されている。ここでトイレを済ませて西出口に向かう。がらんとした駅前だ。
0918 出発
1500歩。
高架を左に折れて、道なりに東へ向かう。歩く人影は見当たらない。
空は曇りだが寒くはない。ヒヤッとした空気が顔をなでる。
セブンイレブン。
ここで昼食を仕入れる。ちょうど、弁当などが持ち込まれたところだった。
検品をしている人の横で商品棚を眺めていると、どうぞといって持ち込んだ箱を開けてくれた。
最近はあんまり量が食べられないので、比較的コンパクトな大きさのそぼろ弁当を買う。ついでにカップ酒を買った。
酒飲みはいやしいというか、同じ値段で量が多いものを選んでしまうのだ。
ゆるやかなのぼり坂の道路をゆっくり歩く。時おり自転車に乗った人が下ってくる。ゆるやかに左に曲がる道の先に小倉神社の立て看板が見える。
0950 小倉神社
長い参詣道を歩く。きれいに掃き清められている。鳥居の上に真新しい注連縄(しめなわ)があった。由緒ある神社だそうだ。2017年に創建1300年を迎える。立派な竜のある御手洗場で手を洗い口を漱ぐ。本殿にお参りしてから、天王山への登山口に向かう。
山道
入り口の看板に、天王山の山頂登頂記念証を発行しますとの案内があった。へー、山の麓にある営業所かなにかで販売していますと書いてある。天王山の山頂の眺望はまったくゼロ。森に囲まれているだけ。山頂を制覇したって感じはないが、歴史的に有名なんで欲しがるひとはいるだろう。でも、山頂に到着したかどうかどうして確認するんやろか。ま、正直に申請ってことか。天王山を盛りあげるアイデアだな。
そんなことをふと思いながら先を進む。
柳谷への分岐点までは上りの道だ。道は良く整備されていて歩きやすい。歩き始めてすぐに何組かのハイカーとすれ違った。若い人たちはいない。いつものこと。のんびりと歩くと気分がよい。
周囲は、里山事業なのか、よく手入れがされている。間引きした伐採木が、そこかしこに放り出されている。
1023 峠の分岐点
4260歩。
天王山から2kmほどの地点になるだろう。交差点だ。ベンチが2つ、テーブルが1つある。テーブルのすぐ横に寒暖計が設置されている。10℃。ちょうどよい気温だ。これ以上高いと汗をかく。先客の二人連れがいておしゃべりをしていた。
時を開けずに柳谷観音に向けて下り始めた。長岡天神からの登り口まではずっと下りだ。すぐ下のほうから、10数人のシルバーハイカー軍団がやってきた。
にっこりとおはようございますと挨拶したら、全員から元気に返事が返ってきた。
私たち、今日が初めてのハイキングです。
と、60歳前後の女性が私を見上げて言った。
あっ、そうなんですか。どちらから来られましたか。柳谷観音から?
いえいえ、長岡京から。と、違う人から声が。
天王山へ向かわれるのですか?
と、いえ、十方山です。と、これまた違う人から。
ここよりは道幅が狭くなりますのでお気をつけてと声をかけてすれ違った。
ありがとうございまーす。と、笑顔で別れた。みんなよく似た装備をしていた。ゴアテックスかあ。それにレキのダブルストック。私と同じだ。
十方山とは渋いやん。初めてのハイキングとしては渋すぎる。案内板が少ないし、山頂から水無瀬へ下る道は少し急だ。と、水無瀬の滝を見に行った時のことを思い出した。
ところどころすり鉢状になっている。
前日に雨が降ったりしていると、滑りやすい道となる。それほど勾配はきつくない。それよりも、道の両脇には有害獣よけの電撃ロープが張られている。触るな危険と書いてあるので、ちょっと怖い。
1050 登山口
6250歩、
山を下りきって田んぼを抜けると府道(市道?)に突き当たる。ここが天王山に向けての登山口だ。舗装された道を左に200メートルほど進むと右手に小屋がある。ここを入ると柳谷観音への道に続く。
■整備された植林地帯をゆっくり歩く。
すこし日差しが出てきたかもしれない。暖かくなってきた。舗装された道をゆっくりと歩く。やがて、左手に眺望の開けたところに出た。柵がある。
1110 昼食
この先の柳谷観音でもよいが、ここで眺望を楽しみながら昼食にすることにした。ベンチもなにもないので、少し山側に登り、廃材に腰かけて弁当を食べた。
いつものように山の神様に感謝して、カップ般若をいただく。
一口。
えっ、まずい?
あえて銘柄を出さないが、伏見の酒にもかかわらずコクがまったくない。これなら料理酒のほうがマシだ。それもこれも、値段の割にボリュームがあるほうを選んだ酒飲みの卑しさのせいだ。舌切り雀の話にもあるではないか。
これからは、ちいさなつづらを選ぶことにしようと固く心に誓った。← 酒飲みにはまったく関係のない話
しかし、さっきからまったく人は通らない。と、男女10数人のパーティがにぎやかに通り過ぎて行った。
1145 出発
さあ、出発しよう。やがて、遠くに柳谷観音が見えてきた。
1200 柳谷観音(楊谷寺)
7660歩。トイレを借りる。
眼の観音様だ。2年ぶりに来た。整然とした境内だ。お参りを済ませて、独鈷水(おこうずい)を飲む。なにか聖水をいただいた気分だ。映画インディジョーンズを思い出した。今日はなにかと思い出す。休憩所に一組のハイカーがいた。カップめんを食べてる!どうやってお湯を沸かしたんだろう。
1230 出発
寺を左に下る。その先50メートルほどのところに西山古道への入り口がある。
お寺に沿って進むと、以前は地面が露出していたところが砂利で敷き詰められて整備されている。金網で仕切られたゲートをくぐり向こう側に歩く。
私有地だそうだ。反対側のゲートをくぐると、西山古道への標識がある。
ここから楽しい古道歩きだ。立石橋へ向かう。
西山古道
人ひとりが歩ける幅の道。右手の小川のせせらぎを聞きながら歩く。深とした林の空気が足元から伝わってくるようだ。反対側からやってくる人はいない。
小刻みなアップダウンを繰り返して、小川もなんどか渡り直す。体のなかに自然の力が入り込んでくる。早春の時期もなかなか味のあるハイキングを楽しめるなあ。おすすめのコースだ。
1335 立石橋
お楽しみはここまで。ここから先は住宅街をひたすら歩くだけとなる。
住宅街はこれといって楽しいところはない。付近の住民に遠慮して、鈴などの音が出るものは消音する。周囲にはハイカーは見かけない。
1410 長岡天神駅
19780歩。
最後の住宅街の30分の歩きが疲れる。舗装道路は足にくるからだ。
駅前のパン屋さんでコーヒーを飲むことにした。
やれやれお疲れさん。右ひざはまだ痛む。
感想
[1] やっぱり良いコース。
[2] 早春もおすすめだ。空いている。
[3] 空のペットボトルに独鈷水(おこうずい)を詰めて持って帰るとよい。