前夜からの雨。天気図とにらめっこしていたが、明日は午後から晴れる!
そう信じた私は6月6日の朝7時に家族を誘って大台ヶ原へと向かった。
さすらい記録
記録:2009.06.06
天候:曇のち晴れ
場所:大台ヶ原 (日出ヶ岳 1694m)
出発:大台ヶ原駐車場
到着:大台ヶ原駐車場
地図:山と高原社「大台ヶ原」
道程: [1]駐車場→[2]日出ヶ岳→[3]日出ヶ岳→[4]尾鷲辻→[5]牛石ヶ原→
[6]大蛇嵓→[7]尾鷲辻→[8]駐車場
歩行:3時間
距離:約 8Km
体力:★ (ハイキング感覚)
技術:★ (むずかしいところはない)
見所:★★★(大蛇ぐらは必見)
お店:★ (ビジターセンターにお土産物屋やレストランがある)
駐車:無料
トイレ:ビジターセンターの駐車場にある
備考:
0700 出発
大阪の千里中央を7:00に出発。途中でガソリンを補給。
0800 スーパー
橿原市に入ってから24時間営業のスーパーで弁当を購入。そこからR169を南下。川上村を抜けて県道40号をひたすら大台ヶ原へ。途中はガスで視界が10メートルほど。事故に気をつけながら慎重に進む。
1030 大台ヶ原駐車場に到着
ガスが流れて霧雨。他の車は20数台ほど。じっとしていると濡れてくる。空模様を見ながら、30分ほど待機することにする。ビジターセンターで観光マップを100円で購入。担当の人からおすすめのコースを聞く。まずは日出ヶ岳を目指すことにした。
1100 大台ヶ原駐車場を出発
今回のテーマは、先日購入したインソールの感触とザックを評価すること。
ゆっくり歩いていると、ガスが晴れてきた。とても雰囲気がよい。自然がいっぱいという感じだ。屋久島と匹敵するくらい年間降水量が多い。そこかしこから水がしみ出している。途中で飲んでみた。おいしいような気がする。雨上がりだから、水が多い。
登山道は整備されていて歩きやすい。
マップの解説によると登山口から日出ヶ岳に続く上道(うえみち)は30分くらいの行程。
散策が気持ちよい。周囲をふと見ると森の雰囲気。笹が多く、立ち枯れされた木々も散見される。私たちの前後には登山客は見えない。さすがにこの雨では二の足を踏んだのだろう。
しかし、私は午後から晴れると信じてやってきた。お願いだ。晴れてくれ。と祈る。
1130 最初の休憩所に到着
標高1637m
★シロヤシオ(別名ゴヨウツツジ)
この休憩所では熊野灘を見ることができた。ガスがあっという間に遠くに過ぎ去って晴れ間が見えてきたのである。
やったぜ。
と、その足で、300m離れた日出ヶ岳に向かう。途中で見つけたのがこの花。
なんという名前かわからなかったが、他のツアー客のガイドさんらしき人が「ウチワカエデ」だといっていた。しかし、調べてみるとこれは「シロヤシオ」だった。展望台へ向かう道は木段が続く。ハアハア行って登る人を見かける。
1143 一等三角点(日出ヶ岳1694.9m)
大台ヶ原の最高峰である日出ヶ岳に到着。一等三角点を踏んで記念撮影。
周囲にはツアー客やらで数十名が展望台にいた。これで晴天だったらどんだけ人が多かったんだろうと思う。展望はよい。熊野灘も見えるし遠くの山々も見える。
ただし、富士山は見えない。他の登山客は三角点には興味がなさそう。
展望台からみた熊野灘
さっきまで晴れていたと思ったら、すぐにガスがかかる。そして、また晴れる。のくり返し。
しかし、遠くまで見える。風はさわやかで、汗も引く。
お昼にしようかと思ったが、人が多くて場所も取れないので先にすすむことにする。風も強い。
日出ヶ岳1694.9m にて 熊野灘
1212 正木峠へ
日出ヶ岳から休憩所までもどり、さらに500mほど進む。
環境保護のため、木段が続く。階段の段差はそれほどきつくもなく普通に歩ける。
もう、すっかり雨が上がり周囲の景色もよくなってきた。靴の調子もよい。ザックの性能のおかげか、背中の汗もさほどかいていないようだ。
このあたりはシカの被害がひどいらしい。シカの首が届く高さのところまでが食べられている。バウンディングなんとかという現象らしい。そういえば、大台ヶ原に来るまでに道をシカが横断してびっくりした。野生のシカがけっこう身近にいることを感じる。
登山道からみた立ち枯れの景色。異様な風景だ。かつては森林だったらしい。
昭和38年の伊勢湾台風で倒木したらしい。それがきっかけで森が荒れてしまったんだとか。
この景色がしばらく続く。なんや、映画のシーンみたい。見晴らしは良い。
![立ち枯れの景色](/images/20090606odaigahara9.jpg)
1231 正木が原(標高1635m)を見る
こんな感じの景色がずっと続く。
1238 尾鷲辻
ここで遅めの昼食。景色はまったくないが、休憩所でゆっくり食事をとる。
登山道は、小川のようである。絶えず水が流れていて、普通の靴では水浸しになるだろう。
大台ヶ原に来るときは、防水タイプのしっかりとした靴を履いて来ることをおすすめする。
![正木が原(標高1635m)](/images/20090606odaigahara10.jpg)
1232牛石ヶ原(標高1583m)
急に視界が開けた。神武天皇の像がある。近くには牛石というでかい石があった。
あと、300mほどで大蛇ぐらだ。足は痛くなく、靴は快調。
![神武天皇の像](/images/20090606odaigahara8.jpg)
1355大蛇ぐら
絶景ポイントと紹介されているが、まさにその通り。
大台ヶ原に来たらここにこないといけない。目もくらむような絶景である。
何食わぬ感じで記念撮影しているが、一つ足を踏み外すと大変なことに。
なにせ、その下は数百メートルの崖である。来て良かった。
![大蛇ぐら](/images/20090606odaigahara11.jpg)
野生のシカを見つけた。牛石ヶ原に戻ると、なんとシカが。
ぜんぶで6頭ほど。こちらを監視している。他のシカは草を食べている。
登山客慣れしてる。奈良の東大寺のシカに比べると、こちらのシカが精悍な感じがする。
これがリーダーかな。ちょっと腹が出てる。
![野生のシカがこっちを見てる](/images/20090606odaigahara15.jpg)
1437 尾鷲辻から中道へ
コケに覆われた根っこ。なんとなく雰囲気がある。もののけ姫の映画で出てきそう。
このコケも少なくなったらしい。
![屋久島みたい](/images/20090606odaigahara14.jpg)
すっかり、道も乾燥してきた。こんな感じで登山口まで続いた。
1512 登山口
ゆっくり歩いて4時間。道もよく整備されているのでファミリーコースと言える。
自然はよく守られていてゴミひとつない。森の感じがいい。
大蛇ぐらの絶景も素晴らしく、百名山の名に恥じない山である。
![登山口に戻る](/images/20090606odaigahara13.jpg)
感想
[1] 今回は、靴のインソールを取り替えたおかげもあって靴づれも起こさなかった。実に快適である。
[2] さらに、新しく買ったドイターのザックでは、背中の汗も軽減されて気持ちよかった。
[3] あとは、両手ステッキを買うかどうかだが…。(SSOKで取り寄せてもらうか)