秋晴れやん。昨夜の雨も心配無用。どっかへ行きたくなってきた。どこに行く?近場の能勢?じゃあ、棚田を見にいこう!
さすらい記録
記録: 2011.10.16(日)
天候:晴れ
場所: 能勢の三草山(564.1m)
出発: 慈眼寺(座標:百分率の度数34.965113,135.381168)
到着: 慈眼寺
地図: 山と高原地図「北摂・京都西山」
道程: [1] 慈眼寺 -> [2] ゼフィルスの森 -> [3] 三草山 -> [4] 長谷の棚田 -> [5] 慈眼寺
歩行:3時間
距離:約 3Km
体力:★ (楽勝)
技術:★ (むずかしいところはない)
見所:★★ (山頂の景色と棚田)
お店:★ (近くに道の駅)
駐車: 慈眼寺
トイレ: トイレはない/慈眼寺で貸してもらえるかもしれない/道の駅(能勢栗の里)
備考: 「大阪府民牧場」が近くにある。
08:00 自宅
特にどこへ行くというのでもない。
適当にインターネットで調べていてヒットしたのが三草山。
おっ、ここ、ええやん。そんなノリで車で出かけた。
桃山台から御堂筋を北上。箕面有料道路を使ってときわ台から一庫ダムを通過。国道173号線をひたすら北上し、道の駅(能勢くりの里)を目指す。最初の計画では道の駅「能勢くりの里」に車を止めてそこから歩く予定だった。
ところが、ついてみると車の大渋滞!
なんでだろうと思っていたら、この時期には野菜やクリなどが大安売りされるとか。それを目当てにたくさんの人が訪れるのだそうだ。こんな渋滞に巻き込まれているわけにはいかないので急きょ予定を変更。足を延ばして慈眼寺までいくことにした。
来栖の交差点を西へ向かい、今西の交差点を左折。しばらくして「三草山へ」の標識通りに右折する。これが間違いだった。慈眼寺にはその先の交差点を右折しなければならなかった。間違いに気がついて元に戻り、長谷川沿いの道を走りながら慈眼寺への道を探す。
ようやくここだという橋を渡り、車一台分の広さの道を進むこと10数分。
0925 慈眼寺 駐車場
490歩。
ひょっこり三叉路に出た。ようやく車一台の幅員の道だ。ちょっと走ってみて、あっ、これは違うなと思い。そのままバック。すぐそばでなにやら作業をしているご老人に道を尋ねた。
「慈眼寺ってどこですか?」
黙って指差す方向に慈眼寺があった。真後ろだ。車をUターンさせて戻ってみると駐車スペースはくだんのご老人の作業しているところである。駐車してもよいかと尋ねると黙ってうなずく。作業は終わったようだ。車を止めてから、実は慈眼寺を目標にやってきたと告げる。
あなたたちは三草山にでも登るのかと聞き返された。そうだというと、三草山についての話が始まった。なんでも歴史があるそうな。飛鳥時代のお寺と同格だそうだ。
推古天皇のころに話がさかのぼる。へえーと感心しながら話に聞き入る。
お寺の門に日本昔話の標識があった。なんだろうとお寺の右側に回り込むとそこに石のオオカミ像があった。すぐそばにあったボタンを押すと、大きな声で日本昔話のテープが流れた。
テープを聴く。ご老人は私たちがテープの聴き終えるのを待って話を続けた。
この辺りには立派な杉林があったとか。新羅のころの話までさかのぼって話をしてもらった。また、三草山とは今の名前。昔は、美奴売山と言っていたとか。
日本書紀にも出ているのだそうだ。
さらに三草山は昔、火山活動で盛り上がったのだが途中で活動が停止した。その時に空洞ができて水がたくさんたまった。これがいまでも湧水として利用されている。
あんまり詳しいので驚く。
じゃあ、三草山へはすぐだからと言ってお寺の中に入っていかれた。
えっ、住職さん!
ほんまもんやん。くわしいはずや。ふっと立ち寄ったお寺で詳しい説明が聴けたので得した気分だ。
慈眼寺の裏から三草山へ行くとよい。そう、アドバイスを受ける。
お参りを済ませてから山へ向かった。
秋の里道をゆっくり歩く。至る所に栗の残骸が散らばっている。ところどころに柿がぶら下がっているではないか。
三草山には45分くらいだと地図にあるのでゆっくり歩くことにした。坂はゆるやかで山を登っているという感触がない。落ち葉を踏みしめて周囲の景色を楽しみながら進む。
10:14 ゼフィルスの森
1153歩。
大阪みどりのトラスト協会が保護しているそうな。
よく手入れされている道だ。ゼフィルスというのはチョウチョの名前。
歩いていて気持ちがよい。チョウチョは飛んでいない。
1039 三草山の山頂(564.1m)
1740歩。
あっというまに山頂に到着した。良い景色である。この標高でこの景色はGood!
よく手入れされている。ちょっと早いが弁当にしよう。広々とした山頂はお弁当を食べるのに絶好な広場になっている。最初はわれわれだけだったが、時間が経つにしたがってどんどん人がやってきた。
11:40 出発
あんまりゆっくりしてもいられないので出発することにした。
見回すと東にそれとわかる下山道があった。そこから次々にハイカーも登ってくる。
ここからは下りだ。神の下峠へ向かう。
下りの道は木段が続く。ちょっと勾配が急なような感じがする。三草山へ登るなら、神の下峠方面から登る方が膝にやさしいかもしれない。私たちは逆コースだ。途中で何人ものハイカーに出会う。みな軽装だが、はあはあ息が荒い。
三草山の山頂にて 神の下峠へ向かう
12:00 登山口
3360歩。
五差路というのか。たくさん道が分岐している。
どこを進めばよいのかちょっと迷う。標識にしたがって「長谷の棚田」へ向かう。
豊富な水の恩恵を受けて、棚田がそこにあった。
右手に見事な棚田の景色が展開している。
マチュピチュの遺跡の棚田の話を思い出した。棚田という点ではいっしょだ。
1222 分岐点
5220歩。
里山の道をゆっくりと慈眼寺へと向かう。
対面からは、ぽつぽつとハイカーが訪れる。みんな、ゆっくりとしたペースで歩いている。
実にのどかだ。山の辺の道の感じに似てなくもない。
1240 慈眼寺
6870歩。
あっというまに慈眼寺についた。住職さんはいない。
1245 出発
身支度を終えて、お寺に向かって黙礼してから出発した。
1255 能勢くりの里
人気があるというので寄ってみる。
あいかわらず車の渋滞だ。けっこう広い駐車場だがたくさんの車が並んでいる。
5分ほど並んで駐車。
その奥にある能勢町観光物産センターに立ち寄る。地元でとれた野菜や栗などを直販している。栗ようかんを買う。
1315 出発
さあ、帰ろう。
一庫ダムからときわ台まで横に抜けて、箕面森町から箕面有料道を利用して帰る。この箕面有料道路があるおかげで能勢への時間距離が短くなった。現在は社会的実験とかで通行料金400円。
1400 自宅
45分で自宅に戻る。能勢も近くなったもんだとつくづく思う。
感想
[1] のんびりいくならおすすめである。距離は短いので足の負担も軽い。
[2] 歴史を調べていくとさらに面白いだろう。
[3] 能勢くりの里は、10月中旬から11月にかけて渋滞する。ここの駐車場をあてにはできない。
[4] 電車バスを利用したハイカーも多いので今度は公共機関の利用を考えてみよう。
[5] 定期的に能勢電鉄のイベントハイキングがあるようだ。