7月になったが、梅雨明けはしていない。
そうだ、こんな時は古道に限る。← なんでそうなるねん
どこかにイベントがないかな。調べてみると偶然、阪急ハイキングのイベントが見つかった!
さすらい記録
記録:2014.07.05
天候:くもり一時雨
場所:西山古道
出発:西山天王山駅
到着:長岡天神駅
地図:山と高原社「北摂・京都西山」、阪急ハイキングの地図
道程:[1]西山天王山駅→[2]小倉神社→[3]乗願寺→[4]柳谷観音→ [5]西山古道 →[6]長岡天神駅
歩行:5時間
距離:約 13Km
体力:★★ (ちょっと距離があるか)
技術:★ (むずかしいところはない)
見所:★★ (お寺と森林)
お店:★ (駅や柳谷観音に)
駐車:
トイレ:駅、乗願寺、柳谷観音
備考:
0846 桃山台
蒸し暑い。こんなときは、阪急イベントより先にスタートしたい。
現地は10時に集合らしい。地図はすでに調べてある。古道を歩きたい。それだけ。
0932 西山天王山
駅を降りる人が多いな。ひょっとして…。
ええっっっっっ、めっちゃ人がいてるやん!
少なく見積もって300人はいる。駅のトイレは行列ができてるし。
これはいかん!一目見て出発することにした。 駅の道沿いを南に少し進み、一般車道を東に歩く。
0942 コンビニ
信号の手前にサークルKがある。このコースで唯一のコンビニなのでここで弁当を買うことにした。 近くの山々には黒い雲がかかっている。京都は昼過ぎから雨という天気予報だ。
駅前はハイカーでいっぱい 小倉神社の分岐(駅から800m)
0959小倉神社
2987歩。コンビニを出てすぐに神社がある。なにやら古そうな。かっこいい龍が手洗いに鎮座している。目立つところに「阪急ハイキング」の誘導シールが貼ってある。
この道は、以前サントリーのビール工場見学を兼ねたハイキングで通ったことがあるゾ!
神社の横を進むと天王山登山口があった。ここから30分ほどが登りになる。蒸し暑いなか、上り坂。汗が吹き出る。登り始めてすぐにハイキング軍団がやってきた。
えっ、早くないか?
イベントは10時半くらいに出発するだろうと予想していた。みるとリーダーグループらしい。みんな黙々とうつむき加減に歩いている。
初めて、ハイキングイベントに飲み込まれてしまった。
あとからあとから人がやってくるのでのんびりと歩けない。すぐ後ろに人がいる。ハアハアという息遣いまで聞こえる。ゆっくりと歩く気分ではない。押されるようにして歩く。
後ろを歩いていた高齢のおじいさん達。
若いころはなあ、こんな道は駆け上がってたもんや。いまは、あかん。80才を超えたら息が切れるわ。って、めっちゃお元気ですよ。と心の中でつぶやく。
1030 天王山からの分岐
適当に後続のハイカーに道を譲りながら分岐点に到着した。もう、登りはない。標高はおおよそ300メートル。標高差はさほどでもないがむし暑さもあって汗だくの人が多かった。
狭い分岐点なのでいつまでもとどまる訳にはいかない。小雨がぱらついてきたので先を急ぐことにした。天王山からの下りルートは人が一人通れるくらいの幅しかない。折からの雨で滑りそうになる。
やがて、ひょっこりと車道にでた。ここからは舗装道路を歩く。傘をさしはじめる人が増えた。
1059 乗願寺手前
7663歩。
しばらく歩くと、小さな小屋(地図には倉庫と書かれてある)が右手に見える。
そこを50メートル直進すると乗願寺にいくらしい。
人が多いので、乗願寺はパスして右手の道を進む。ボランティアの方が案内人となってハイカーたちに説明している。ハイキングには一人で参加している人が多いようだ。あまり喋らないし、黙々と歩いている。できるだけ、後からくる人に道を譲る。
しばらくすると、さらに前後に人が少なくなってゆったりと歩くことができた。
途中でミストのような小雨が降ってきた。心地よい。路面は舗装されているので歩きやすい。日頃、空いているところばかりを歩いているのでようやくいつものペースを取り戻せた。こんもりとした森のなかを歩く。いい感じの道だ。やがて舗装道路に出る。そこを右に折れて300メートルほどで柳谷観音らしい。
1121 柳谷観音
9770歩。正式な名前は、楊谷寺。806年に開山。眼病に効く観音様だとか。
お守りを買った。
たくさんの人が参っている。奥に進み、お独鈷水(おこうずい)を飲む。
最近ひどくなってきた老眼がよくなりますように。← それは無理。
その昔、弘法大師さまが、猿が瞑れた目をここの湧き水で洗っていたのを見て眼病に効く独鈷水として広めたとか。
「独鈷水」を大辞林で調べたが残念ながら載ってない。
「鈷」という漢字は載っていた。
古代インドの武器を形象化した仏教で煩悩を打ち砕く意味で用いる法具のことらしい。
1140昼食
お寺を出てすぐ左にいったところで、地図に昼食ポイントと書かれた場所に着く。雨がかなり降ってきたので雨宿りも兼ねて木の下で昼飯にした。枝が傘の役目をしてくれたおかげて雨はほとんどかからない。おおーとばかり、すべての神様に感謝して泡般若湯をいただく。← いっつもやな
コンビニ弁当をほおばる。
1220 出発
相変わらず霧のような雨が降っている。さあ、出発。お腹もいっぱい。昼食ポイントからすぐのところに西山古道への入り口がある。
100メートルほど歩くと二つ目のゲートがある。これを通過して右へ進む。よく踏まれた林の中だ。
1224 ここから、西山古道
実に気持ちの良い道だ。道幅は狭い。眼下にせせらぎを見ながら歩く。
川までは30メートルくらいはあるだろう。マイナスイオンが出まくってる感じがする。
ハイカーの列がアリの行列のようだ。
歩いていると2年前に行った滋賀県の雨乞い岳を想い出した。土はやや粘土質。小川のせせらぎが聞こえる。
木々が生い茂って、まさに自然の中を歩いているっていう感じ。
ええ道やなあ。さすが、阪急ハイキングが推すだけのことはある。
古道はいつ歩いても味がある。
立石橋
14375歩。
もう少し人が少なかったらもっと気分がでていたかもしれない。しかし、このコースを知っただけでもありがたい気持ちだ。近くを歩いていたハイカー達が、ここに来てよかったと言っていた。
うん、ボクもそう思う。
長岡京市に入ると一般車道になる。ここからは退屈な道だが、しかたがない。
車の往来は多くないのでゆっくりと歩くことができる。雨はあがったようだ。
1410長岡天満宮
19950歩。
昼食から1時間30分でゴール!
たくさんのハイカーが集まっている。抽選で景品が当たるそうだ。なんでも950人くらいの参加者らしい。と、そばのハイカーがしゃべっていた。
ひえー、ほんまかいな。と驚く。
気がついたらけっこう歩いていることに気がついた。西山古道の雰囲気はよかったので距離を感じさせなかったのかもしれないな。
あんまり喉が渇いたので、駅前のマクドナルドでアイスコーヒーを飲む。
若い頃、アイスコーヒーは冷コー(れいこー)と呼ぶものだと思い込んでいたことを想い出した。
一度、窓口でレイコーちょうだいと言ってみようかと思う。通じんやろな。← どうでもいい
感想
[1] 良いコースだが、今度はイベントのない時に行きたい。
[2] 西山古道は秋頃にもういちど訪れたい。
[3] 距離もほどほどで安全に歩くことができる。
[4] お弁当ポイントは柳谷観音付近しか適当な場所はない。