【京都】 西山古道 晩夏

誰も歩いていない 3 ハイキング
誰も歩いていない

絶好のハイキング日和。
8月最後の週末はようやく長雨からも解放されたな。さあ、どこ行く?そうだ、前回のリベンジで西山に行こう。

さすらい記録

記録:2014.08.30
天候:くもり一時雨
場所:西山古道
出発:西山天王山駅(阪急)
到着:長岡天神駅(阪急)
地図:山と高原社「北摂・京都西山」
道程: [1]西山天王山駅→[2]小倉神社→[3]乗願寺→[4]柳谷観音→ [5]西山古道 →[6]長岡天神駅
歩行:5時間
距離:約 13Km
体力:★  (ハイキング感覚)
技術:★  (むずかしいところはない)
見所:★★★(風情のある路と観音様)
お店:★  (駅にお店)
駐車:できれば電車でいきたいところ。駅前に駐車場があるかどうか未確認。柳谷観音にはある。
トイレ:駅、乗願寺、柳谷観音
備考:

0846桃山台

日差しはすでに秋の兆し。雨が長かったので空気も乾いた感じがする。
こんな日にかぎって紫外線にやられることになる。と、思いつつも半袖で出かけてしまった。
西中島南方で電車を乗り換えて、京都行きの準急に乗る。土曜日の電車は空いている。

0945西山天王山

綺麗な駅だ。できたての駅だからきれいなのもうなずける。
前回(7月)に来たときは300人くらいは来ていたので人でいっぱいだった。いまは誰もいない。ハイカーは我々だけ。すぐに西へ向かうことにする。サントリーのビール工場まで10分との案内がある。次回はビール工場見学を織り込もう。

0955サークルK

学生らしき客が数人。今から部活かな。
ちょうど弁当の補充作業に遭遇。バラエティ弁当なるものを買う。あたらしモン好きやな。そしてお神酒も購入。西へ進むと、やがて小倉神社への案内が見える。周囲は誰も歩いていない。空を見上げると雲の合間から太陽が見える。

1015小倉神社

涼しい! 宮司さんらしき人が境内を掃除している。
ひっそりとした境内は独特の静けさがあって心が落ち着く。前回はバタバタしていてお参りも出来なかったが今日はゆったりと参れる。

神社の横を進むと天王山登山口があった。
ここから30分ほどが登りになる。神社の真横を抜けると赤い小屋がある。その先は天王山の登山口に向かう山道だ。

隣を久保川がせせらぎ音を奏でている。久保川というのは途中の案内図で説明に書いてあった。

ミンミンゼミと下手な鳴き方をするツクツクボウシの声がする。ちょっと、汗ばむけど、これもハイキングの良いところ。真夏でなくて良かった。

竹やぶに囲まれた道をゆっくり進むといっしょに藪蚊が数匹ついてくる。なんで、コイツらはうまいこと俺にくっついて飛んでるんやろと不思議に思う。ストックを激しく前後に動かして、蚊が腕に止まらないようにする。
しかし、油断をしていたら何箇所か噛まれてしまった。やっぱり長袖のシャツを着てくるんだったと後悔する。

ひんやりしているのはいいけど、蚊は困る。
ここから天王山への分岐点までが、このコースの登りの一番キツいところだ。といっても200メートルの高低差しかない。道は歩きやすいのでゆっくり登れば楽勝だ。

1051 天王山山頂への分岐点

5人の親子連れが案内板を見ていた。今日は空いている。
2,3分休憩して、案内板のすぐ右横の道を降りることにした。粘土質の下り坂だ。しかも、V字型にえぐれている。滑りそうになる。前回は雨が降っていたので滑って転ぶ人が多かった。普通の靴では滑りやすいので歩きにくいだろう。途中から、道の片側にイノシシ除けの電流が通った防御ロープが張ってある。危険、触るなとある。もちろん、触る気はない。

1120 農道に出る

やがて、ひょっこりと車道にでた。農家の方が草刈り作業をしていた。
ここからは舗装道路を歩く。

しばらく歩くと、小さな小屋(地図には倉庫と書かれてある)が右手に見える。
前回は乗願寺をパスしたが、今回は立ちよることにした。50メートル直進すると右側に乗願寺がある。

目印の小屋(ここを右へ進む)
目印の小屋(ここを右へ進む)

1130 乗願寺

7600歩
お参りするところに、「ネコが入ってくるので戸を開け放しにしないでください」との張り紙が。そんなんおるんかいな。と思ったところにネコが一匹通り過ぎた。
なんや、あんたら。という視線を向けたあと悠然と向こうへいった。
ここも古いお寺らしい。そう、古いお寺はとにかく山の中にあるのだ。すぐに元の分岐点に引き返すことにした。

乗願寺 近くにネコが一匹
乗願寺 近くにネコが一匹

こんもりとした森のなかを歩く。いい感じの道だ。イオンに囲まれた森って感じかな。蚊はいない。

やがて舗装道路に出る。
ふと横をみたらボーイスカウト長岡4団のスカウトハウスがあった。立派な二階建ての建物だ。下はコンテナみたいな収納ボックスで、2階部分が会議室のようだ。敷地面積は30坪ほどあろうか。ちょうどコンビニくらいの広さだ。うらやましいな。

右に折れて300メートルほど進むと柳谷観音がある。

1155 柳谷観音

ガランとしてお参りする人はいない。前回とは大違いだ。毎月17日がお参りの日だとか。学校団体の入山はお断りと立札がある。よほどのことがあったのだろう。普通なら参拝客は歓迎するところなのに。

まず、本堂に参ってから裏側に回る。

本堂の裏側に回って眼病稲荷神社に参る。どうぞ、老眼がよくなりますように。というような叶うはずのないお願いをしてから聖水の場所へと。
前にブログでも書いたが、その昔、弘法大師さまが、猿が瞑れた目をここの湧き水で洗っていたのを見て眼病に効く独鈷水として広めたとか。ひしゃくに水をくんで、置いてあるコップで飲む。う~ん。なんとなく効くような気がするから不思議だ。

ヨメはんに。
もし、この水をコップ1杯飲んだら2歳若返るとするなら何倍飲む?と聞いてみた。すると5杯と即答。10歳か。なるほどね。← なにがなるほどやねん。

1210 昼食

柳谷観音を出て左へ進むとちょっとした芝生の広場がある。
腰掛けるのに手頃な岩がゴロゴロしているので、それらの一つに腰を掛けて弁当にする。
雲がかなり出てきた。遠くに積乱雲が見える。手元のラジオでは、京都府北部に雷注意報がでているとか。ま、ここはもう少し大丈夫だろう。腕時計の気圧計は980を示している。さあ、飯飯。と、その前に、すべての神様に感謝して泡般若湯をいただく。← いっつもやな
コンビニ弁当をほおばる。気温は暑くもなく寒くもない。虫もあまりいない。と、思って足下をみると、ナナホシテントウ虫がホジホジと歩いているのが見える。テントウムシかあ。久しぶりに間近に見るなあ。
しばらく、その動きを観察する。すると、突然羽根を広げて飛び立った。
おおー、小型ロボットでもこうはいかないな。と、変に自然の生き物に感心してしまった。

1300 出発

さあ、出発。お腹もいっぱい。50分も休憩した。ここからすぐのところに西山古道への入り口がある。ゲートの鎖を外して、中を通してもらう。私有地かな?
100メートルほど進んで二つ目のゲートを通過する。ここにも鎖がある。出口には、真新しい案内板がある。案内板が新しいとなんとなく信頼感が増す。このコースは整備に力を入れている感じだ。ハイカーは増えるだろう。

林道を通る

数百メートルは林道を歩く。伐採のための道が整備されている。林業が盛んなのだろう。気持ちよく歩くことができる。

ここからすぐに西山古道を歩く。細い道が山腹を巻くように続く。
道は歩きやすく、石や岩はほとんどない。朽木がところどころに落ちている程度だ。

変化に富んで面白い。なんども小川を渡るのだ。
六甲のツェンティクロスを想い出した。しかし、こちらの方が川を渡る回数は多い。せせらぎ音を聞きながらのハイクは楽しい。セミの鳴く声が遠くから聞こえる。

全体的に下り坂なのだ。
登るところはほとんどない。川といっしょに山里まで降りる。そんな感じだ。森全体がマイナスイオンで囲まれている。深呼吸すると力がみなぎってくる。汗はかかない。こもれ日がところどころで。変な鳴き声をする鳥がいる。まあ、いいだろう。

1350 立石橋

14400歩。
西山古道を歩くこと約50分。ほどほどの時間だ。十人橋を過ぎて数分歩くと、目印の立石橋に到着する。山道はここまでだ。
少し行くと高速道路の高架下にさしかかった。ここで小休止。ここから少し歩いて市街地の奥海印寺通りと呼ばれる通りを歩く。緩やかな下り道だが、舗装道路なので足が痛む。ひたすらまっすぐ歩く。

1430 八条ヶ池

歩くこと約40分。住宅街をひたすら歩く。
車の通行はそんなに多くない。子供達がボール遊びをしている。夏休み最後の週末だからだな。たまにガレージを利用した無人野菜売り場を見かける。無農薬野菜だそうだ。
この時間のことだからほとんど売り切れている。残念。
八条ヶ池は、なんか環境の賞をもらっているらしい。看板にそう書いてあったが、チラ見して通り過ぎることにした。喉が渇いている。← 御神酒のせいか

1440 長岡天神駅(阪急)

18600歩。
けっこう歩いている。急なアップダウンはないけど距離は歩く。駅前のおしゃれなパン屋でアイスコーヒーを飲むことにした。ああ、よう歩いたなあ。満足。
エアコンがほどよく効いて眠たくなる。帰りの電車では爆睡やな。

感想

[1] やっぱり良いコース。
[2] 紅葉の季節はさらに楽しめるだろう。
[3] 阪急の大山崎から天王山を経由するコースも距離は増えるが面白いだろう。

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