【六甲】須磨浦公園から摩耶山まで六甲全山縦走下見

1 登山(関西)
菊水山の山頂

4月も中旬になると日も長くなってきたし暖かくなってきた。
そろそろ六甲縦走の下見に行ってみようかな?

さすらい記録

記録: 2011.04.16
天候:曇り
場所:六甲全山縦走路の前半部分
出発:須磨浦公園駅(山陽電鉄)
到着:王子公園駅(阪急電鉄)
地図:山と高原社「六甲・須磨」
道程:[1]須磨浦公園駅→[2]鉢伏山→[3]旗振山→[4]鉄拐山→[5]栂尾山→
[6]横尾山→[7]馬の背→[8]鵯越→[9]菊水→[10]鍋蓋山→[11]摩耶山
歩行:11時間
距離:約 30Km
体力:★★★ (きつい)
技術:★★★ (滑らないように注意)
見所:★★★ (見ている余裕はないが菊水と摩耶山からの眺望)
お店:★  (自動販売機くらい)
駐車: 駅、
トイレ:駅、摩耶山
備考:

六甲全山縦走の高低差

0515 自宅

六甲縦走のための下見登山をすることにした。
装備は、ダブルストック。ザック(18リッター)。タオル、水500mlを1本。
厚手の靴下(替え含む)。いつものトレッキングシューズ。レインウェア上。
手袋。おにぎり3個。マルチビタミンゼリー2個。アメ。シート。薬。
ヘッドライト。デジカメ。ラジオ。ICレコーダー。

0643 「須磨」駅

JRから山陽電鉄からの乗継を利用してローソンでおにぎりを買う。
ここにコンビニがあるのは助かる。目的の須磨浦公園までは乗車1分だ。

0652 「須磨浦公園」駅

駅トイレ。10数人が下車。みんなハイカー姿だ。待ち合わせをしているようだ。
駅前でちょっと準備運動をする。

0658 出発

2454歩。平敦盛塚に参ってから鉢伏山へと向かう。
なにがあっても走らない。」、「無理をしない。」ことを念頭に置く。
練習の縦走なので自分の体力に見合ったペース配分を知るということを目標にする。
もし、午後2時半までに摩耶山に着かなかったら即下山することにした。

0720 鉢伏山

4480歩。
もやがかかっていて景色は見えない。周囲には数人のハイカーがいる。吐く息が少し白い。

0729 旗振り茶屋

5376歩。4分休憩。
ちょっと体が温まった。反対方向から来る人がいる。
朝早くから登ってきたのだろう。

0741 鉄拐山

6343歩。
山と高原地図のコースタイムでは、須磨浦公園駅からちょうど1時間とある。
ということは私のペースは20分くらい早いことになる。一人だとペースが速くなりがちなので注意する。

0750 おらが茶屋

7465歩。もやは晴れない。
3人の若者が小走りに歩いている。軽装だ。冗談を交わしながら楽しそう。
すぐそばに高倉山の石碑がある。

ここから、すぐに階段を下りていく。せっかく登ったのにもったいない。

0757 ピーコック前

8265歩。
出発してちょうど1時間くらいだ。
まずまずのペースか。若者たちが小走りに私を追い抜いて行く。体力が違うなと思う。
街中を抜けて橋を渡り、最初の難関である階段を登る。急な階段なので一気には登れない。連続すると息が上がりそうになる。

0814 栂尾山(つがおやま)

9685歩。鉄拐山から33分。山と高原地図のコースタイムは40分。
階段でペースが奪われたようだ。

0827 横尾山(312m)

10782歩。3分休憩。

0841 馬の背

11649歩。
景観は見ごたえがある。須磨アルプスとはよく言ったものだ。たちどまってしばらく景色を楽しむことにする。こうして写真を撮る間が、ちょっとした休憩になる。

0848 東山分岐

12228歩。栂尾山から34分。山と高原地図では40分。
ま、こんなペースかな。
この分岐から左へ下り横尾住宅へと進む。
と、横尾住宅のところを間違って進んでしまった。10分のロス。
アスファルトの道は後で足にきそう。

0920 妙法寺前

15717歩。東山からこのあたりまでは初めて歩く道だ。あちこちに全山縦走の道標があるので道には迷わない。高速道路の下をくぐって歩くようだ。ちょっと面白い。

高速道路の下をくぐる

0954 荒熊神社

18640歩。東山分岐から66分。山と高原地図では75分。
休憩がてらお参りをする。この神社のすぐ上が髙取山だ。
せっかく来たので立ち寄ることにした。
須磨浦公園から約3時間歩いたことになる。

0959 高取山(319.9m)

18767歩。熊野神社の三角点(312.8m)を触る。
周囲におられたおじいさん達にこの先の道を尋ねた。
みんなめっちゃ元気に教えてくれた。感謝する。

1010 月見茶屋

19798歩。

1016 市民トイレ(ここまで14km)

20264歩。3分休憩。
ここから市内の舗装道路を歩く。山よりアスファルトの道が足にくる。
トレッキングシューズのせいか足裏が痛い。
もっとクッションのきいたソールの厚い靴にすればよかったと思う。

1051 鵯越駅(ひよどりごええき)

24437歩。髙取山から実質45分。山と高原の地図と同じだ。
ということはペースが落ちてきたってことかも。
全山縦走はこの駅の真横を抜けるのだが鎖がしてあるので気が付かなかった。

同じように迷ったハイカーの方がおられて立ち話をした。その方は30分以上もうろうろしてしまったらしい。しばらく山沿いの気持ちのよい道を進む。

途中で菊水山まで1kmとあった。かなり歩いたのに、まだ900mもあるん?
神戸電鉄の高架下をくぐってから、10分ほど歩くと急登の階段だ。
これがキツイ。鉄製の階段なので歩幅の調整も効かない
なんども途中で立ち止まってしまった。太ももの筋肉が悲鳴を上げている。

1155 菊水山

29142歩。鵯越駅から64分。山と高原の地図では70分。
ちょっと疲れた。ここで弁当にする。周囲でもみんなお昼にしている。
おにぎりを2個食べる。1個は残すことにした。
水があと350mlとなる。

1212 出発

早々に出発する。
痩せた尾根を下る。

1232 天王吊橋

31481歩。
おおー橋やん。というくらいの軽い感動。
実は菊水山でかなり筋肉のエネルギーを失っている。
ここからの登りは、正直、菊水山よりキツイ

1303 鍋蓋山

33314歩。実質50分でやってきた。山と高原の地図では60分。
私の歩行速度では1分で50mだから10分なら500mとなる。
手持ちの水が底をついた…。どこかで補給しないと。
道が舗装道路になった。足の裏が痛くなってきた。

1337 大龍寺

36080歩。ここまで34分。高原の地図では25分。
初めて歩行時間が逆転した。足にきてる。
自動販売機で水を補給する。
ここから舗装道路を進む。舗装道路が足に堪える。

1349 市ケ原茶屋

37518歩。
見覚えのある茶屋に到着。
トイレが水洗になっていた!
この4月から神戸市の管轄になったらしい。

1354 出発

ここで新神戸に降りるという選択肢もあったが、意を決して先を進むことにした。
クロスカントリー風の若者が私を追い抜いて行く。
このあたりでちょっと足が疲れていたが、これくらいは想定内。

歩きなれた天狗道を行く。以前はそんなにキツイとは思わなかったが今回は違う。
写真を撮ることも忘れて、ただただ登るのみ。

1440 林道分岐

40773歩。市が原からここまで46分。地図では40分。
やっぱり足が疲れている。歩き方がまずかったのかな。

1528 掬星台

44096歩。ほぼコースタイム通りに50分。
最初の予定では、14:30くらいには到着する予定だったが無理か。
このまま歩き通す自信はあったが、「中高年の頑張り」はいろいろな事故を引き起こす
心を鬼にして下山することにした。

じゃあ、そうと決まればロープウェイやん!
乗り場まで行く。

ロープウェイ乗り場

……。強風で休み。

うっそー、なんでやねん!
この世のすべてを呪いながら、バス乗り場に向かう。

バス乗り場の係りのおっちゃん。
次のバスは40分後です。

……。
もう、笑うしかないやん。

歩かなくて良いと決めた心には、「歩く」という選択肢はない。

1538 下山

44544歩。
もう、こうなったら、しゃーないやん。(半分、居直り)
上野道を降りる。
周囲は、私と同じ目にあったハイカーがいる。
でも、楽しそう…。

ここから下山する

うん、そうやな。
どんなときにあっても、山を愛する者は、文句いうたらあかん。
そう、自分に言い聞かせてひたすら下山。

1548 山門

45506歩。
そういえば、昨年ここに来た。思い出したわ。
きつい階段がある。ますます階段が嫌いになる。

1643 王子公園駅

49051歩。
よう歩いたなあ。あのまま六甲に向かっていたら行けてたもしれん。
そう思うと悔しいが、自分で決めたルールなんで破るわけにはいかん。
今日はここまで。

1752 自宅

50860歩。

感想

[1] ペース配分をもう一度考えよう。最初に飛ばしすぎるとだめだ。
[2] 靴は迷うところ。六甲縦走に限ってはソールが厚いもののほうがよいかも
[3] 装備は軽く。一番重い水分は途中で補給できる
[4] 計画は綿密に。ペースがわからなくなる。今度から腕時計のアラームを利用しよう。
[5] 30㎞を歩いたが、まだまだいけそう。ありがたい感覚。よい経験となった。

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