【富山】 剱岳登山 2日目~剱岳から室堂まで~

遠くに剣山荘が景色に溶け込んでいる 2 登山(関西以外)
遠くに剣山荘が景色に溶け込んでいる

二日目の後半。下山して室堂を目指す。

さすらい記録

記録:2015.09.12
天気:晴れ
場所:剱岳
出発:剱岳
到着:室堂
地図:山と高原社「剱・立山 2015」
ルート:[1]剱岳→[2] カニのよこばい→[3]前剱→[4] 一服剱→ [5]剣山荘 → [6]御前小屋→ [7]室堂
歩行:7時間
歩数:計測したが実体を表していないので数字は利用せず
距離:約10 Km(直線距離は短いが体感距離は50kmくらい)
駐車:周囲に車は一台も見えない
トイレ:山小屋のみ
備考:

●9月12日

0700 出発

下を見ると、登山者の行列だ!
登りより下りのほうが石を蹴りやすい。
落石にならないように注意点しながらおりる。

0720 カニのヨコバイ

ここも名高いスポットだ。
絶壁の鎖を手掛かりにして、横に移動するのだ。 絶壁の下側がみえないので恐怖心がおこる。
鎖から手が離れないようにして腹ばいになりながら、体をズルズルと下の方へずらしていく。
上から覗くと足場になる場所に赤いペンキがマークしてある。
でも、足場は見えない。
石鎚山の試しの鎖によく似ている。 腹ばいになって、右足でおそるおそる足場を探る。
あった!
次に左足だ。鎖にぶら下がったまんまの状態。 左足も無事着地。
最初の二歩がスムーズに着地したらあとは大丈夫だ
スリル満点だ。→ 命かかってるから
あとは、直径2センチくらいある金属棒に足をかけながら崖を横に横にと移動する。
ようやくスペースに着地してほっと一息。

次は直角に経ったハシゴを降りる。 金属が真新しい。
これが用意できるなら蟹のたてばいにもハシゴをかければよいのに。 などと思いながら降りる。
ま、それじゃあ値うちがなくなるな。
降り切ったら、小屋があった。 ここからは下りの岩場。
みんな、ほっとして転倒したりして事故を起こすらしい。
慎重に脚を運ぶ。

0737 平蔵のコル

ホッとする間もなく、きつい崖。鎖を頼りに慎重に降りる。
上りよりも下りのほうが怖い。
足に疲れがきてるので、踏ん張りがなかなかきかない。
向かい側をみると、カニのたてばいがみえる。 あんなところを登ってきたのかとあらためて驚く。 すでに渋滞が起こり始めている。

0750 平蔵の頭

来た道はひきかえさないといけない。それが自然のルール。
とはいえ、しんどい。
平蔵の頭はどうみても絶壁頭。 下りのルートを回って降りていく。

0813 前剱の門

また、鎖場か。といっても、これが最後なので楽しみながら登ることにした。
振りかえると空に静止している鳥がみえた。
上昇気流に乗ってぴたっと止まっている。 飛んでいる鳥を見たのは初めてだ。

0904 一服剱で休憩

あーしんど。登りはこれが最後。 こんな風景やったのか。
まだ暗いうちに歩いていたのでわからなかった。 遠くに剣山荘が小さく見える。マッチ箱のようだ。 下から登ってくる人はいない。
さあ、降りよう。
砂利道に足を取られそうになりながら降りていく。

0937 剣山荘

無事生還しました。と、見えない雷鳥に報告す。
山荘を出て6時間をかかった。 置いていった荷物をザックに詰める。
つめたい水道水で顔を洗う。 ポツポツと登山客が戻ってくる。

1018 出発

周囲はパノラマが展開している。
こんなに素晴らしい景色のなかに山荘があったとは。 あらためて感動する。
山荘前のスペースにはすうめいの登山客がくつろいでいる。 メンバみんなで記念撮影。
さあ、戻ろう。
ここから御前小屋までは緩やかな登坂が続く。 剱沢を左手に見下ろしながらゆっくりと進む。
そういえば、鳥の声がきこえないことに気づいた。 うっすらと曇り空はかかっているが青い空が見える。

1152 御前小屋(標高2760m)

良い天気になったが、風が強い。 ウロコ雲がゆっくり動いているのが見える。 小屋の前では落ち着いて食事もできないので少し下ることにした。 見下ろすと雷鳥ヒュッテや室堂までが見通せる。
相変わらずのゴロゴロ石を避けながらゆっくりと下っていく。 単調な坂だか勾配はきつい。
ちょっと気を抜くと、踏ん張りがきかないのでこけそうになる。 メンバーも何度か転びそうになっている。 太ももがかなり疲労しているのだ。 岩場よりこの道のほうがケガをしそうだ。

1220 雷鳥坂降りたところ

ようやくひらけたところを見つけて昼食をとる。 わたしは食べ残しの菓子パンだ。
目の前に立山連峰が見える。
下から続々とハイカーが登ってくる。 でも、子供は一人も見かけない。 長い下り坂を黙々と降りる。

1332 雷鳥沢キャンプ場(2260m)

たくさんのキャンパーがテントを張っている。 来た道を振り返ってみると壮大な立山連峰に囲まれている。 こんなところで朝の目覚めを迎えたら気分がいいだろうな。

ここから長い長い石段を上る。 これがけっこう足にくる。
地獄谷から硫黄の香りが、かすかに漂ってくる。
観光客を見かけるようになった。 少しだけ、都会に戻ってきたような感覚だ。
メンバは温泉に入って汗を流すことになった。 私は先に大阪へ戻ることにしてみんなとして別れを告げる。

1435 室堂

すぐにバスターミナルを覗くと1500発のバスがある。
ラッキー!

1500 バス

補助イスも使って満員。 登山客が3割ほどか。
ほどよく揺れるバスに爆睡。

1530 美女平駅

ここでもケーブルは満員だ。 半分は外国の観光客。

1545 立山

1557 アルペン3号

特急料金は110円。

1705 富山駅

1805 つるぎ725号

8910円。

1840 サンダーバード42号

2117 新大阪

ようやく戻ってきた。

感想

[1] はあー、疲れた。2日間で14時間も歩いた。
[2] 立山連峰縦走だけならベンチャー連れて行こうかな。もう一度訪れたい。
[3] 晴れ男晴れ女が必要だな。

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