【富山】 立山縦走 3日目

大日岳が見える 2 登山(関西以外)
大日岳が見える

さすらい記録

記録:2017.08.05
天候:晴れ
場所:奥大日岳
出発:雷鳥沢キャンプ場
到着:雷鳥沢キャンプ場
道程:雷鳥沢キャンプ場→新室堂乗越 →奥大日岳→新室堂乗越→雷鳥沢キャンプ場
歩行:4時間
参加:4名
[20団VS隊] 1名 Tスカウト
[リーダー] 3名 K隊長、Y副長、Y元BS隊長

一日目(3日) 移動のみ

朝7時44分のサンダーバード5号に乗り、新幹線つるぎ706号を乗り継いで富山へ。電鉄富山から終着の立山駅。ケーブルカーに乗り、美女平駅。立山高原バスに1時間乗って室堂。そこから小一時間歩いて、雷鳥沢キャンプ場へ移動する。

二日目(4日) 歩行距離 11km

朝3時出発で一ノ越山荘へ。そこから雄山へ登り、大汝山、富士ノ折立、真砂岳、別山と縦走する。剱御前小屋から雷鳥坂を下り、雷鳥沢キャンプ場へ。

三日目(5日) 歩行距離9km

キャンプ場を出発して、新室堂乗越まで登り、尾根沿いを奥大日岳を目指す。元来た道を折り返して雷鳥沢キャンプ場へ戻る。

0300 起床

元々の予定では、6時起床だった。
しかし、天気予報をみると今日の午後から崩れるとのこと。(山は嘘つき?)
できるだけ時間の余裕を持ちたい。ということで、メンバに相談した結果、朝は早くてもいいから余裕を持って出発しようということになった。
あいかわらず、テントの側室でお湯を沸かす。気圧が低いのですぐに沸くけど温度は低いはずだ。
今朝のメニューはくちゃくちゃになったチーズデニッシュパンとスティックタイプのカフェオーレだ。いつも、アンパンとどら焼きの交代パターンだが、ちょっと変化を加えてみた。(ま、同じやな)
昨日とは違い、Tスカウトはすでにテントでゴソゴソしている音がする。

0410 出発

Y副長が、頭が痛いという。
高山病かと疑ったが、昨日の水でのシャンプーが引き金となって風邪模様かもしれぬ。
無理は禁物なので話し合った結果、待機していただくことにした。そう、無理は厳禁。山は逃げないのだ。

0415 雷鳥坂への分岐

昨日通ったルートを通り過ぎて、新室堂乗越を目指す。ごろごろした岩坂を登っていく。
すぐに板道になった。感じがいい。屋久島の時のことを思い出す。歩きやすい。

0447 新室堂乗越

劍御前小屋からのルートがここで合流する。
だんだん明るくなってきた。ちょうど、日の出の時刻と重なったようだ。剱岳を見やれば、ゆっくりと日が差してくる。おおー、その横には立山連峰が重なっている。壮大な眺めだ。

室堂乗越(2362m)

すぐ目の前に剱岳が見える。青空が広がり、雄山をはじめとする立山の稜線がくっきり見える。
尾根道をひたすら西へ向かう。足下は石も少ないので歩きやすい。私たちの他には誰も先にはいないようだ。

0625 奥大日岳(2606m)

山頂は岩場で10人も座れればいいところだ。途中から連れ立って登ってきた男性に写真を撮ってもらった。

槍ヶ岳、白山が遠くに見えるぞ。ここからは360度パノラマ風景が展開している。
稜線の先には大日ヶ岳の山荘の赤い屋根が見える。
ここで少し休憩。私は持ってきたアンパンを食べ水を飲む。ははは。美味しい!

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

0650 出発

いつまでもいたいが、他の登山客もぼちぼちやってきた。席を譲ろう。
今来た道を戻ることになる。

かなり、気温が上がってきた。
下から登山客がやってくる。道が狭いのですれ違うのもやっとだ。

0750 室堂乗越

あらためて正面から剱岳を見る。いいスポットだ。
今日、剱岳を登っている人はラッキーだな。2年前を思い出した。
気温はグングン上がって春のような季節だ。

0805 新室堂乗越

ちょっとペースが速いかもしれないが、まあ、こんなもんだろう。

0825 雷鳥沢キャンプ場

ゴーーーール。これで立山縦走はすべて完了!
2時間半のコースタイムを1時間半で帰ってきたことになる。

心配していたY副長はすっかり元気を取り戻していた。良かった。
すぐにテントの撤収作業に取りかかった。残った食料を食べながらの撤収作業だ。夜露でテントが濡れている。乾燥作業に1時間はかかりそうだ。

周囲の方々もテントを収納し始めた。
ん?この人、どこへも登らなかったのかもしれない。テントで避暑に来られたのかも。それもアリやな。

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

1000 出発

さ、帰ろう。予定より3時間早い。着替えをすませて出発する。
先日、ディズニーランドに行って買ってきたTシャツを着ることにした。街中ではぜったいにそのTシャツだけは着ないでくれという周囲の声(ヨメ)もあったので、ここで着るのだ。

来たときよりも荷物が重い感じがする。とんでもなく上へと続く石段を一歩ずつ踏み続けながら登っていく。太ももが悲鳴をあげ、上からやってくる人が「こんにちは」と挨拶をかわしていく。
声もでない。はあはあいいながら、登っていくのだ。

途中、さほどでもなかった地獄谷。ガスがもうもうと立ちこめて、風が私たちに向けて吹いてくる。ツンとした硫黄の臭い。喉が痛い!カラカラになった。

観光客が次々と押し寄せてくる。荷物が軽装なので、登山客ではない。
みんな、ニコニコしている。だから、私たちもニコニコする。

名残惜しいが、もうすぐ室堂だ。

1050 室堂

着いたー。予定より4時間も早い。ラッキー。
さっさと帰ろう。11時20分発のバスがあるらしい。並んで待っていると、次から次へと人がやってくる。

1120 立山高原バス

バスはすでに満員。私たちのような重装備の登山客もちらほらいる。
同じようなビデオガイドを見ながらバスに揺られていく。バスからの風景もなかなか良い。

1220 美女平

バスが少し前に到着して、すぐにケーブル駅に並ぶ。標高が下がった分、少し気温が高く感じる。

1244 電鉄立山駅

なんとか、電車に乗れたなあ。予定より3時間は早くなった。
帰りの電車の予約を早めることにした。千里に21時過ぎに着く予定が6時半になる。
これはありがたい。

1357 富山

次の予定まで1時間強ある。
Tスカウトが、ブラックラーメンなるB級グルメラーメンを食べたいという。
遠くには行けないと伝えると、なんと電鉄富山のビルに、そのラーメン屋さんがあるという。
じゃあ、ということで全員でそのラーメンを食べに行く。
750円。辛い。というか、辛いだけ。→ 私は高血圧なので塩分控えめです
さすがに汁を飲み干すことができなかった。しかし、こういう味もアリかもしれない。

1517 新幹線つるぎ719号

富山と金沢の間だけを新幹線を利用する客も少ない。だから、ここは指定席を取らなくてもぜんぜんかまわない。しかし、自由席も同じ値段なので、とりあえず指定席をとった。

1600 サンダーバード34号

行きと違って、この時間のサンダーバードは空いていた。ゆったりと座って帰れた。
そういえば、今回の縦走では、雷鳥を見なかったな。残念。
みんなで縦走の思い出を語り合いながら列車に揺られた。

1833 新大阪

今日は、淀川花火大会らしい。浴衣姿の女性をたくさん見かける。
登山姿のわれわれとは出で立ちが違うな。

ま、しかし、無事、立山縦走ができて満足。
また、来たい。

感想

[1] デアゴスティーニ・ジャパン社の「日本の名峰DVD付きマガジン」創刊号では、雷鳥沢キャンプ場から時計回りに別山を経由して雄山へのルートを紹介していた。今回は、雄山からの反時計回りのルートを取ったが、結果的にこの方がよかったかもしれない。理由は、雄山と一ノ越の間が急勾配なので、下りだと膝にキツいと思うから。ただ、日の出をどこで見るかだが、剱岳方面をバックに日の出を見たいのなら別山経由だろう。

[2] 午前3時過ぎに出発したが、コースタイムを見る限り余裕ができて良かった。天候も安定していた。ただし、日の出を雄山付近で見るならもっと早くに出ないといけない

[3] 8月とはいえ、雷鳥沢キャンプ場の夜は冷えるのでダウンパーカなど持って行ったほうがよい。
[4] 剱御前小屋から、雷鳥沢キャンプ場への下りのルートは、午前中なら「雷鳥坂コース」ではなく、「新室堂乗越」から迂回して下山するコースが良いだろう。立山室堂に到着したグループが大量に登ってくる時間帯と重なるので、道の譲り合いで時間がかかる。それに、時間的にも10分も違わないし歩きやすい。

[5] 雷鳥沢キャンプ場に荷物を置いて、サブバックで縦走したので負担が軽く体力的にも助かった

[6] ヘッドランプの電池収納部分が外れて、電池がバラバラになりそうになった。長い間使っていたので、留め金の部分が弱くなっていたのだ。まったく気がつかなかった。ヘッドランプのトラブルは暗闇の歩行に支障を来すので十分注意しなければならないと思った。

[7] 天気予報を見ながらの山行だったが、すぐに気象が変わるので注意が必要だ。

[8] ロッジ立山連峰の温泉はありがたい。キャンプ場からも近くて便利だが、営業時期を確認したほうがよい。

[9] どうみても70歳は越えているだろうというグループの方々も縦走していたので、ペース配分さえ気をつければどなたでも十分歩けるコースだ。

[10] 今回はヘルメットを着用しなかった。いるとすれば、一ノ越から雄山までの急勾配のコースだろう。登山客の不注意による落石である。
前を行く人々と十分距離を開けて、気をつけて歩いていれば十分予防できると思う。(自己責任)
他に滑落しそうな危険な場所はない。

タイトルとURLをコピーしました