夜間の工場を海上から撮影できる?
面白そう。じゃあ、行ってみるか。
さすらい記録
記録: 2014.11.02
天候:曇り時々雨
場所:姫路港の沖
出発:梅田駅
到着:梅田駅
道程:[1]梅田駅→[2]三田→[3]明石→[4]姫路港→ [5]網干 →[6]明石→[7]梅田駅
歩行:なし
距離:計測できず
体力:★ (消耗はない)
技術:★ (特になし)
見所:★ (夜の工場)
お店:★ (バスで立ち寄ったところ)
駐車:
トイレ:適当
備考:
11月の連休のど真ん中。11月2日。
ハイキングばかりじゃ疲れるやん。疲れる?そう、疲れる。
ほんだら、久しぶりにバスでどっかいこか。
それなら、普通ではめったにいけないところにいこ。
そんなノリで、バスツアーを探したら、なんと、姫路沖から船が出てる。
それも、一般では寄りつけないところ。
別に工場の写真を撮りたいわけではないが、ブームらしい。
だれが、そんなブームを作り出したのか知らないが、ブームならちょっと覗いてみよう。
そんなわけで、阪急バスでの旅に出かけました。
1200 梅田
中津から徒歩で5分くらいのところ。劇場飛天の前に集合。
すでにたくさんの人が集まっている。聞けば、あまりの人気にバスは2号車が増発されたとか。
で、私たちは2号車に乗ることになった。
周囲はおばちゃんだらけ。たまに、お一人様の男性カメラマンがちらほら。
そんなに工場写真ってええんかいな。と心の底で思いながら待っていた。
やがて、添乗員さんがやってきて点呼を取る。
なんとか雨がもってくれれば良いのに。ボクもそう思うよ。
がやがやしながらバスに乗り込む。
なんと最後尾の座席だった。補助席をいれないで44人乗り。
90%は女性客だ。
曇り空のなか出発する。予定では三田のアウトレットに向かうとか。
まったく興味がわかないので、とりあえず、バスの中では読書に集中することにした。
1330 三田のアウトレット
雨は降っていないが強風。気圧の谷が通過しているのかもしれない。
バスの乗客は、獲物を狙うハンターのような感じでアウトレットに突き進んだ。
バスの中にいてもしかたがないので、とりあえずアウトレットに行く。
することもないから本を読む。なんか場違いな感じがする。
たくさんの人が訪れているが、買い物袋を持った人は少ない感じがする。
1500 出発
みなさん、おたのしみいただけましたか?という添乗員の問いかけに、なんとなく晴れ晴れとした表情のお客がうなずく。そりゃそうやろな。
日本経済はまだまだ大丈夫だ。
1600 明石
正確には土山だ。ここで、少し早いがバイキングを食べる。
まったくお腹は減っていないが、食べようということになると不思議に減ってくる。
おぼんはてんこ盛り。嫌になるほど意地汚いと思う。こんなに食ってはいけないとおもいつつ、ビールまで頼んでしまった。
ここは、フツーのおっさんになろう。← いっつもおっさんやけどな。
食事はけっこうおいしかった。
1700 出発
お腹がいっぱいになると、これまた不思議だが、眠たくなる。自然の摂理。
添乗員さんが、これからがメインだからお楽しみという。
雨は何とか降らないでいる。西を見ると夕焼けだ。
1800 姫路港
寒々とした港。こんな時間帯に船客は我々だけだ。
懐かしい。ここには25年前、営業で来たことがある。
家島本島に向けて渡船に乗った。片道1000円ちょっとだ。
地元の人は、「いえじま」とは言わず「えじま」と発音する。
今日は、11月の連休だから祭りの宵宮だ。
船は波で大きく揺れている。この写真を撮るだけで5カットくらいはぶれてしまって使えない。
この船は「オリオン」という。日焼けした船長が出迎えてくれた。
今日は、けっこう揺れそうだ。とか。あなたたちは1番目だからマシ。
2番目の客はもっと揺れるだろうと心配していた。
船の見た目は小さいが、44人を飲み込んで出発した。
乗員は船長1人だ。せわしくなく舵を操作していた。
ウオンウオンウオン。と、船体から低くうなるようなエンジン音が聞こえたかと思ったら離岸した。
船体はぶるぶると震え、船体を持ち上げるように加速する。
やがて、ガクンと船体を持ち上げるように方向転換して沖に向かう。
今日は波が大きいのでデッキにはでないほうが無難です。
みなさん、船から落ちないように注意してください。
言われなくても注意している。こんな真っ暗な海に放り出されたら命はない。
今日は、工場写真家の小林哲朗さんがお見えになっております。← 誰ややねん。
添乗員から紹介があった。ぱちぱちぱちぱち。
おっ、みんな、知ってるんや!
聞けば、写真のコンテストにも入選したプロの工場写真を専門にしたプロカメラマンらしい。
へーーーー、そんな職業があるんや。と、初めて聞く説明におどろく。
船のエンジン音で、途切れ途切れに聞こえる説明を懸命に聞きとった。
風が強いせいか、波も大きい。船体は上下に大きく揺れる。
ジェットコースター顔負けの揺れに、乗客も沈黙する。
周囲が暗いだけに気味が悪い。
20分ほど走行して、いつ沈んでもおかしくないくらい揺れに揺れたが、アナウンスによると目的地に着いたらしい。すこし、沖に出て走ったらしい。
紙おむつを作っている工場のすぐ裏に船を着けた。船長は細かくハンドリングしながら船が一定方向を向くように調整している。
乗客はぞろぞろとデッキにでて、夜の工場の風景(つまり夜景)を撮影する。
風は強く、船は大きく揺れる。カメラマンの小林氏は、リクエストに応じて参加者のカメラの設定のアドバイスに余念がない。乗客はプロの指導を受けようと順番をまっている。
スマホでも撮り方のコツがあるとか。
ボクはどこを撮影したら良いのかさっぱりわからない。
それでも適当にいつものコンパクトデジカメで撮影したが、船の揺れでピントが全然合わない。
途中でギブアップした。船が上下に1メートルも揺れるのにどうやって撮影してよいかわからない。
アップした写真はスマホで撮影したもの。
コンパクトデジカメよりスマホの方がうまく撮れるとか。
でも、うまく撮れなかった。残念
そうか。今度一眼レフを持ってこよう。← 今度はない。
こんな世界があるんやな。夜の工場を撮影しようなんて。だれがそんなこと思いつくんやろ。
で、なんでこのバスツアーが満席なんやろ。
で、是非とも撮りたいという風景でもない。
仕事がら工場を見る機会が多いボクには、到底理解出来ないツアーだ。
しかし、見方によっては面白い。
素人カメラマンのほとんどは、おばちゃんなのだ!
これをどのように解釈するのかは別にして、コンデジでうまく撮影できなかったボクはちょっと不満が残る。
やったー、うまく撮影できたーと隣で叫ぶので、なんかくやしい。
夜景はコンデジでは無理だ。やはり一眼レフやな。
やがて、戻りますとのアナウンス。名残惜しそうに乗客が船体に戻ってくる。
そこから20分。
キョーレツな船酔いに巻き込まれた乗客が、仲間に抱え込まれるようにして下船する。
なんとか地上に着地すると、次なるポイントへと向かう。
1930 出発
2000 網干
なにやら小高い公園に到着。工場群の360度の夜景に息を呑む。
こんな寂しいところに誰が来るんや。観光バス以外は来んやろとおもっていたら、そんなことは全然ない。
一般の車もたくさん来て夜景を楽しんでいた。知らない世界が一杯ある。
冷え冷えとする空気のなかで夜景を見ていると、ますます体が冷える。それでも夜景はそれなりのオーラを出しているから不思議だ。
体が冷え切った後にバスに戻る。さあ、もどりましょう!
2150 梅田
バスツアーおなじみの高架下に到着。
みんな口々に面白かったといいながらバスを降りた。確かにフツーのツアーではない。それなりの企画だったかな。
[感想]
[1] 夜間はコンパクトデジカメは役に立たない。
[2] 防寒グッズは持っていた方がよい。
[3] 夜間ならヘッドランプは必須。(ボクは忘れた)
以上