【静岡】富士山 ゼロからの挑戦 最終日

目的達成!豊中20団ベンチャー隊 2 登山(関西以外)
目的達成!豊中20団ベンチャー隊

海抜ゼロから富士山山頂を目指して登山するベンチャー隊のクレイジーな話の感動の最終日!

さすらい記録

記録: 2019.07.29
天候:晴時々曇り
場所:富士宮市
出発:元祖7合目山口山荘(富士山7合目 標高3010m)
到着:富士山山頂 経由 富士山5合目駐車場
地図:富士山登山ルート3776
行程:[1] 山口山荘→[2] 浅間神社→ [3] 朝日岳→ [4]剣ヶ峰→ [5] 山口山荘→ [6] 5合目 
歩行:7時間(実質4時間)
距離:10km (GPSによる記録)、平均1.2km/h(上り)平均3.0km(下り)
高低:766m
参加:O隊長、Y副長、私、たか、あき、がくと、きょうか、さとし
装備:3泊4日に必要なもの。ザック重量約5kg前後(水、衣類等)

0045 起床

大部屋で寝付けなかった。うつらうつらとしながら5時間ばかり横になったか。いびきや話し声、早々の出発準備の音で寝つけないのだ。非常識な人間もいる。しかも、この部屋の暖房は暖かくて、寝汗をかいてしまった。寝られるだけラッキーと思おう。

0100 出発(富士山7合目 標高3010m)

早々に支度する。気を引き締めて先導する。絶対に、全員がそろって山頂に到達できますように。と、神様にお願いしてから出発した。これから、3000メートルを超えた登山となるため、高山病対策をスカウトに伝える。呼吸が浅くなったら、深呼吸をするように。
山荘から見上げると、ヘッドランプの明かりが山頂へと続いている。
たくさんの登山客が山頂を目指しているのだ。

0150 8合目 ご来光拝観所(標高3250m)

ヘッドランプでの登山は、前の人の足元ばかりを見ることになる。視野が狭くなっているので、最適な足場を見つけにくくなる。だから、ゆっくりゆっくりと登っていく。途中で、海外からの登山観光客らしき団体が私たちの前で数珠繋ぎになっていた。100名はくだらないだろう。1班から6班まであって、一つの班に20人くらいはいるからだ。案内ガイドの人が無線でやり取りしているのを聞いた。抜かしようにも抜けない。途中で、へばっている登山客を案内ガイドらしき人が介抱していた。こんなスローペースなので体力は大丈夫。それより体が冷える。

0225 9合目 万年雪山荘(標高3460m)

とうとう、9合目まで来た。ここから、登山の渋滞が始まっている。先ほどの団体客でごった返している。本来なら、小休止したいところだが、先に進んで追い抜かしたい。O隊長に確認すると、行きましょうとのことなので、休まず先へ進んだ。高山病の症状を訴えるスカウトはいない。みんな若いから順応するのも早いのかもしれない。
やっと、団体をかわしたと思ったら、またまた大渋滞。道が岩場で狭いので、抜かしようもない。立ち止まることが多いので、体力は消耗しないが、体は冷える。今日の日の出は4時39分の予定だ。ことによると、こんなに渋滞していたら間に合わないかもしれないと心配になった。しかし、最終目的は山頂なので、あせらず着実に前へ進もうとスカウトたちに声をかけた。じりじりと進んでいくうちに、空がじんわり白くなってきた。

0410 富士山 浅間神社

すると、鳥居が目に入った。後、30メートル。20メートル。10メートル。そして、とうとう鳥居をくぐり、浅間神社前に到達した。山頂だ!

ここで立ち止まるわけにはいかない。すでに、登山客はご来光スポットに移動している。私たちは、事前に調べておいた朝日岳に向かうことにした。誘導係の人がいて、左側通行でお願いしますと言っている。

0420 富士山 朝日岳(標高3733m)

軽石の多い道を右回りに下り、そして、少し上ったところに朝日岳がある。朝日岳というが、標識は出ていない。そのあたりがそうだというだけ。すでに、登山客が日の出を待つために席を陣取っている

割と空いている。

すでに、夜空の向こうは橙色になり始めていて、月は高い。水平線(というのか)には雲がうっすらとかかっているが、ご来光には支障はなさそうである。

7合目は1時過ぎに出発して正解だった。2時だったら、ご来光には間に合っていないだろう。気温は10度前後か。幸運にも風はなく、それほど体は冷えない。(もちろん、防寒対策はしている)
みんなで、カメラの準備をして、わくわくしながらご来光を待つ。しかし、寒い。

0439 ご来光

じんわりと太陽が顔を出し始めた。想定したところの手前から、真っ赤な太陽がゆらゆらと上ってきた。テレビでよく放映されるシーンだ。
おおっ、とうとう来たんやなあ。海抜ゼロから歩いてここまで来たのだ。
まさか。本当に、海抜ゼロから歩いて来たとは。

O隊長やスカウトたちは感激して泣きそうだと言っている。
私も感動で胸がいっぱいになり言葉を失った。それほど、充実感で満たされたシーンだった。
日本でここより高いところはない。海抜ゼロから登ってきたことがとても誇らしい気持ちだ。じっと太陽が登るのを見つめていると、頭の中が真っ白になるような気がする。なにも考えが浮かばない。自然の迫力に思考が停止してしまう。ただただ、見つめるだけだ。
いつもなら、お神酒を捧げて山の神様に感謝するのだけど、今回はなにもない。しかし、ここまで全員が無事にたどり着けたことを山の神様やすべての神様に感謝した。「考える」と言うより「祈り」だ。

しばらくして太陽が登りきったところで、全員で記念撮影をする。屋久島に続いて、感動的なショットになった。ここまで隊旗をもってこれたなんてすごいな。天候にも恵まれた。


再び浅間神社に戻る。ここで、ひとりずつ記念撮影をする。写真は割愛する。

さあ、剣ヶ峰へ行こう!
元来た道を引き返し、名実ともに日本最高峰の剣ヶ峰を目指した。

0545 富士山 剣ヶ峰(標高3775.5m)

旧富士山観測所のすぐそばに剣ヶ峰の黒い石碑がある。ここまで来るのに30メートルくらいの急な坂をズルズルと滑りながら登っていく。昨日のアノ砂利山道を思い出した。

すでに、20名くらいの行列ができている。ガイドさんが、次から次へとみんなのスマホを預かって、シャッターを押しまくっている。そうでもしないと行列が解消しないのだろう。

私たちの順番がきた。カメラのシャッターは私が押すことにして、スカウト一人一人の写真を撮った。私も撮ってもらった。これらの写真は、「富士山登山ルート3776」のスタンプラリーの最終欄に張り付ける登山証明のための写真なのだ。

そして、それだけではもったいないので、石碑のすぐ後ろにある小高い岩でも記念撮影した。つまりは、3776メートルより1メートルほど高いのだ。ここは写真スポットとなっているらしく、海外の登山客がワアワアいいながら撮影していた。

0615 浅間神社

お参りをする。「さとし」は律儀にも家の全員分のお守りを買っていた。売店で、記念バッジ500円を一つ買う。登山の記念バッジを集めるのは私の趣味だ。カップ麺が800円もする。食べたかったが我慢した。もう、目的は果たした。満足だ。後は、無事に下山することだ。

0630 下山開始

下山時は、私ではなく女性3名を先頭にして下ることにした。もう、ペース配分は必要なく、膝を痛めないようにゆっくり下りればよい。

とはいうものの、下山のスピードは速い。

0655 9合5勺

登りのときは閉店していた山荘。ここで、0隊長と「がくと」が金剛杖に焼印を押してもらう。

0715 9合目

もはや、下山時の楽しみは金剛杖に焼印を押してもらうこと。スタンプラリーの権化と化したO隊長と「がくと」は二人して焼印してまわるのであった。せっかくなので、どんな感じでやっているのかを真横でみせてもらった。

0745 8合目

登りも単調だったが、下りもおなじ。高さが高さだけに降りるのも一苦労。膝を痛めそうだ。富士宮ルートは、登りも下りも同じなのですれ違うのもタイミングが悪ければ渋滞してしまう。

0830 山口山荘

荷物を受け取って簡単に着替えをする。登山時の荷物が軽かったのでとても助かった。
ありがとうございました。

実は、山口山荘の方はボーイスカウトのリーダーでした。記念に令和元年のシールをいただきました。ありがとうございました。三指
後は、黙々と下りるだけ。ここでも登山客と下山客が交差するため、時折渋滞が発生した。

1030 富士宮5合目

やったー。ようやく5合目に到着した。ここで、協力金1000円を支払って、記念のバッジをもらう。

1040バスの案内所

新富士駅まで2380円。案内所で切符を購入した。ICカードは使えず(ネットには使えると書いてあったが)現金だけなんだそうだ。

切符だけ買って、お土産物売り場へ移動。みんな、土産物を買っていた。富士宮の土産物売り場は、吉田口に比べると規模は小さい。私は、10数年ぶりにコカ・コーラを飲みたくなって150円だして350mlのコーラを一気飲みする。

1100 富士急バス

客はそんなにいないだろうと思っていたが、満席だった。

水が塚公園まで乗る人が多いということがわかった。シャトルバスの発着場がある。マイカーで来た人はここで降りる。

1355 新富士駅到着

お昼のかつ丼弁当を買う。おなかが減った。カロリー系の弁当が食べたいのだ。

1312 新富士駅 

出発間際に「たか」がスマホがない!と大慌て。探しまくったが見つからない。結局、乗ってきたバスに忘れてしまったのだった。(後日、バス会社から無事送られてきました)
新幹線の中では、爆睡。昨夜の山小屋での睡眠不足のせいだ。

1553 新大阪駅着

ようやく大阪に帰った。全員が無事で帰阪できて良かった。
さあ、ゲットしたスタンプを送り返そう。フィニッシャーのシールが送られてくるはず。
楽しみ!

[感想]

[1] やりがいのある企画だ。ぜひともチャレンジしてほしいと思う。
[2] 田子の浦で海に潜れば、海抜マイナス◯メートルからの挑戦になるとか。
[3] 山頂からゼロまでの下りの逆走もありかもしれない。
[4] PICA表富士キャンプ場の富士山登山ルート3776用の宿泊メニューはお得。
[5] 途中で宅配便による不要な荷物の返却は無理のない登山にむけて必要な対応だ。
[6] 2日目までは、舗装道路が多いのでスニーカーのほうが足にやさしい。
[7] 基本的にゴミは持ち帰りなので、ゴミの出ない工夫が必要。
[8] 日焼け対策雨対策防寒対策が必要。
[9] 事前に相当な高さと重装備による練習登山をしておくことが望ましい。 
[10] 富士山では小銭を多めにもっていくこと。
[11] スマホの電波はよく入る。ただし、電池の消耗は激しい
[12] 結果的に総歩行距離は、57.6km(GPS測定)であった。
[13] ウェットシートの代りにシーブリーズにしたらよかった。
[14] 髭剃りは不要だと思ったが、持っていけばよかった。帰りの新幹線でそう思った。
[15] 足マメ対策で、絆創膏が役に立った。
[16] 速乾性のユニクロTシャツが威力を発揮。
[17] スマホのYAMAPというアプリは結構役に立った。

追記 2019.8.16

待ちに待った富士市長から「富士山登山ルート3776挑戦達成証」が届きました!このバッジはお宝です。みなさんもぜひ、チャレンジしてください。

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