【富山】立山縦走 2日目

遠くに富山湾が見える 2 登山(関西以外)
遠くに富山湾が見える

さすらい記録

記録:2017.08.04
天候:くもり
場所:立山連峰
出発:雷鳥沢キャンプ場
到着:雷鳥沢キャンプ場
道程:雷鳥沢キャンプ場→一ノ越 → 雄山→ 大汝山→ 富士ノ折立→ 別山→ 剱御前小屋→ 雷鳥沢キャンプ場
歩行:9時間
参加:4名
[20団VS隊] 1名 Tスカウト
[リーダー] 3名 K隊長、Y副長、Y元BS隊長

一日目(3日) 移動のみ

朝7時44分のサンダーバード5号に乗り、新幹線つるぎ706号を乗り継いで富山へ。電鉄富山から終着の立山駅。ケーブルカーに乗り、美女平駅。立山高原バスに1時間乗って室堂。そこから小一時間歩いて、雷鳥沢キャンプ場へ移動する。

二日目(4日) 歩行距離 11km

朝3時出発で一ノ越山荘へ。そこから雄山へ登り、大汝山、富士ノ折立、真砂岳、別山と縦走する。剱御前小屋から雷鳥坂を下り、雷鳥沢キャンプ場へ。

三日目(5日) 歩行距離9km

キャンプ場を出発して、新室堂乗越まで登り、尾根沿いを奥大日岳を目指す。元来た道を折り返して雷鳥沢キャンプ場へ戻る。

0230 起床

眠いなあ。しかし、昨夜は寒さで震えた。0度近くまで下がったかもしれない。ダウンを着込んでも寒かった。やっぱり、シュラフを買い替えよう。などと、思いながら、お湯を沸かして朝食。アンパンとカフェオレ。他のメンバもテントのなかでゴソゴソしている音が聞こえる。
Tスカウトが寝ているようなので、テントの外から合図して起こす。

空を見上げると、ビックリするくらいの満天の星空だった。流れ星がサアーと流れていく。
ペルセウス流星群だ!!

こんなに星を見たのは屋久島以来だなあ。うっとりするくらい輝いている。写真に納めようと何度もシャッターを切るが、三脚がなければ、私のカメラでは無理なようだ。
残念。来れなかったスカウト達に見せてやりたいと思った。

0315 雷鳥沢キャンプ場(2280m)を出発

予定では4時出発だったが1時間早める。トイレや装備のチェックなどで15分遅れるも全員元気に出発。体調を崩しているメンバはいない。高地に順応しているようだ。
最初の目的地は、一ノ越山荘(2705m)だ。
直接、賽の河原から母恋坂を歩くコースがあるが、迷いやすいとあるので避ける。大人しく「みくりが池」の北側を通って、立山室堂山荘経由で目指す。周囲は、真っ暗闇。ヘッドライトの明かりだけを頼りに石道の階段を上る。これがけっこうきつい
装備が軽いので上れるが、昨日の重装備だったら厳しいだろうな。
遠くの一ノ越山荘らしき陰影が見える。ライトがちらちらしているのでご来光を目指すハイカーが歩いているのだろう。

0415 立山室堂山荘

歩くこと1時間。周りが暗いのと、グダグダと会話しながらの歩行なので、なんとなく到着した感じだ。建物の玄関先を通り、ぐるりとまわったところにルートがあるという。
途中で、人の通った跡があるので、踏みいると雪渓に。玉殿岩屋へのルートだとか。
あれっ、違う。すぐに間違いに気がついて戻る。3分くらいのロスだ。ヘッドライトだけで歩いているので間違いそうになった。(冷汗)
その先を1分ほど歩くとやがて本道が現れた。よかった。

0430 雪渓ルートを進む

アイゼンは不要だ。雪明かりで辺りがなんとなく明るい。
滑らないようにゆっくりと進む。こんなところで怪我をしている場合ではない。
私が先頭を歩いているので慎重に行こうと気を引き締める。

0503 一ノ越

山荘に到着した。1時間50分程度かかった計算だ。風が強く吹いている。少し、汗をかいて体が温まったような感じだが、風で体が冷えそうになる。他の登山客が数名。山荘に宿泊したとみられるハイカー5名が登り始めている。ここにはトイレもある。雄山まではトイレがないのでここですませておくように伝える。

一ノ越山荘 – Spherical Image – RICOH THETA

0510 出発

巨大な岩山を登り始める。立山縦走コースでは、落石などの危険が一番心配されるところだ。
コースの誘導は、木が一本もないので、岩に直接ペンキで記してある。「歩道以外立ち入り禁止」の看板の横の岩に赤いペンキで進めの矢印がある。これが登りはじめのポイントだ。

先行する5人のパーティは、シルバー世代の方々だった。みなさん、ゆっくりゆっくり登っていく。途中で入れ替わって、私たちが先行した。
石を蹴らないようにしながら、岩のペンキを見落とさないようにして進む。このコースは地元の小学校の遠足でも登るのだとか。

0620 雄山(3003m)

登り始めて1時間ほどで、山頂に到着した。一等三角点がある!
残念ながらガスが出ているので景色は見えない。

雄山山頂 – Spherical Image – RICOH THETA

休憩所では、記念のバッジを買った。雄山限定バージョンらしい。← 限定に弱い
他のメンバが休憩所にいる間に、私はいつもの秘密の儀式をすませた。おおっ、神よ!

0635出発

0709 大汝山(3015m)

山三山で一番標高が高い山だ。そして、私の生涯の登坂の一番高い山となった。
記念撮影では、自撮り棒が大活躍!(しまった!隊旗を忘れた)

大汝山の休憩所では、たくさんの人が休憩していた。
トイレ休憩だ。100円の協力金を支払わなければならない。トイレがあるだけありがたい

0730 大汝山休憩所出発

雨がパラついてきた。メンバ全員がレインウェアを上下とも着服する。蒸れるが仕方がない。風が出なければ良いがと心配する。尾根沿いの岩道を歩く。あいかわらずガスが出ているので眺望は良くない。やがて、富士ノ折立という標識のある地点にやってきた。

0750 富士ノ折立(2999m)

岩が突き出したように見える。ルートから少しそれたところに、それがあった。
ホントにこれが富士ノ折立かなと思うも、地図からして、これ以外にあり得ない。荷物を置いて、岩をよじ登る。数分で山頂らしきところに登り切った。
おおー、そこには富士ノ折立の看板があった…。これで立山はすべて登ったことになる。
ガスが消えてきて、景色が見えるようになった。

0807 出発

しばらく景色を楽しんだ。こんなところから見える景色は、こんなところにいないと見ることができないのだ。あたりまえのことなんだが感動する。

単調だが、雄大な景色を見ながらの歩行は気分がよい。周りにはなにもない。風もないし、雨も降っていない。不思議な気持ちのなかで、ゆっくりと歩を進めていく。

富士ノ折立からしばらく歩いたところ – Spherical Image – RICOH THETA

0855 大走りへの分岐(2860m)

もしも、天候不良や緊急のエスケープには、この「大走りルート」から下山する予定であった。
幸運にも天候もなんとか持っているのでこのまま進むことにした。久しぶりにリンドウ?の花を見つけて癒やされた。

0857 昼食

キャンプ場を出て6時間。もう、お腹が減ってきた。シャリバテしないように昼食の時間にした。
真砂岳まではしばらくあるが、そうも言ってられない。さあ、食べよう。
私は、カレーパンとフルーツゼリーという組み合わせ。荷物を軽くするためにコッヘルは置いてきた。あとは、行動食にくるみのお菓子だ。
Tスカウトは、どん兵衛にボルシチにコーンスープと白いロールパンというあり得ない組み合わせ。Yさんは、なんとパスタを食べるとか。みんな、すごいな。
登山の食事は楽しみの一つ。

0941 真砂岳

何の変哲もない道をひたすら進む。樹木は一本もない。これだけ単調だと、道を間違えることもないだろう。周囲に他の登山客は見当たらない。

1020 別山を眺める

遠くに別山が見える。遠いなあ。100メートルほど下り、再び100メートルほど登るとか。
嫌になるなあ。先行するグループが遠くに見える。ま、時間的に余裕があるので、ゆっくりと登ろう。

1035 別山(2874m)

今回の立山縦走の最後のピークをゲットした。
山頂付近は広く、目の前に剱岳がどーんと見える。たくさんの登山客がいた。目の前の剱岳に雲がかかっているのだが、晴れてくれと願いながら待っている。なかなか晴れないので、あきらめて下山することにした。

尾根沿いの道をひたすら進む。岩は小粒になってきているので少し歩きやすいか。遠くに小屋が見えているが、なかなか近づかない。

1126 剱御前小屋

たくさんの登山客で賑わっていた。ここで小休止。レインウェアを脱ぐ。

1138 出発

新室堂乗越から下山するか、雷鳥坂から下山するか迷ったが、当初の予定通り、雷鳥坂から下山した。しかし、これは失敗だった
というのも、この時間帯は、朝一でやってくる登山客が剣山荘や剱御前小屋を目指して大挙して登ってくるのだ。だから、道の譲り合いでなかなか下山できない。
午前中だったら、新室堂乗越を経由したほうが早く下山できるだろう。もともと、コースタイムも10分しか違わないのだから。雷鳥坂のコースは、岩がごろごろしているので下山しにくい。
しっかりとした靴を履かないと足を痛めるかもしれない。

1252キャンプ場到着!

ごろごろした岩を避けながら歩くのはけっこうしんどい。なかなかスピードがでない。
とはいうものの、時間が経つと近づく。45分も早く出発したけど、カメラで撮影してたりして時間を使ったのでちょうどいい頃の到着となった。

休憩

やれやれ。午前3時15分に出発して9時間半。メンバ全員が無事に帰還できて良かったと思う。
ちょっと、休憩しようということになって、テントのなかで横になったらあっという間に寝てしまった。

1400 ロッジ立山連峰に温泉

とにかく、温泉に入ろう。ということで、ロッジ立山連峰に温泉に入りにいった。700円也
浴槽からみる景色は素晴らしく、湯船に浸かった瞬間、疲れがいっぺんに飛んでいった。

1530 キャンプ場

温泉に入ってリフレッシュしたあとにテント場に戻った。これから、すこし休憩してから夕食にしよう。早すぎるようだが、お腹が空いた。

明日は、奥大日岳だ。予定を早めて、午前4時に出発することにした。
早いことに越したことはない。

1900 就寝

早朝にペルセウス座流星群が見えるかなあ。楽しみの一つ。

感想

[1] 素晴らしい景色を見ながらの縦走は十分に満喫できる
[2] いったん尾根道に出たら、脚にはそんなに負担はない
[3] 紫外線に注意。サングラスがあったほうがよいかも。
[4] 早めの出発が功を奏して、キャンプ場ではゆっくりできた。

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