【兵庫】六甲山全山縦走 2日目 2015

六甲山の山頂 1 登山(関西)
六甲山の山頂

荷物を背負うとこんなにしんどい?いやいや、ベンチャースカウトはこんなことに負けていてはいけない。ゴールを目指して頑張ろう!

さすらい記録

記録:2015.05.05
天候:晴れ時々曇り
出発:市ヶ原
到着:塩尾寺
場所:六甲全山
時間:約10時間。
地図:山と高原社「六甲・摩耶」
道程:[1]市ヶ原→[2]天狗道→[3]摩耶山→[4]杣谷峠→ [5]記念碑台→ [6]六甲山→[7]船坂峠→ [8] 塩尾寺→ [9] 宝塚駅
高低:ハンパないくらい激しい
距離:29km
歩数:43470歩
駐車:六甲山
トイレ: 市ヶ原、掬星台、六甲山ガーデンパレス他
備考: 【兵庫】六甲全山縦走 1日目 2015

六甲全山縦走の二日目の朝が来た。

0500 起床

早朝から河原を歩いている人の音で目が覚めた。 相変わらず足は痛んでいるが昨日よりはマシだ。 ゆっくりと身支度をして、テントの外にでた。
寒っ。ちょっと冷える。
B君はすでに外にでて、お湯を沸かしにかかっている。なにやらスープを飲むらしい。
やがてA君も起きてきた。インスタントのコーヒーを作って飲む。からだが温まって美味しい。
朝食はカロリーメイトだ。非常食として持参したものをみんなで分け合った。
もとから、朝食は必要最小限にして荷物を減らす作戦だ。
この後、丁字ヶ辻 あたりの店で食料品を調達する。それまでは我慢。

0630ラジオ体操

天気予報を聞くつもりでつけっぱなしにしていたラジオから、お馴染みの音楽とともにラジオ体操が流れてきた。みんなで曲に合わせて体操をする。これで体がほぐれたようだ。

0645 出発

昨日の山行で左ひざの半月板あたりを痛めたというA君も今日は調子が良さそうですという。
最後の難関。天狗道へ向かう。食料が減った分、ザックは軽く感じる。
さあ、気合いを入れていこうぜ!スカウトの表情にも元気が見える。

ハーブ園から稲妻坂を登りきり、天狗道を登る。
とても一気には登れない。

天狗道は長い。
歩いても歩いても摩耶山につかないのではないかと思わせるような道程だ。
身体はすでに山に順応している。勝手に足が前に出る。頭と足は別々の生き物のようだ。しんどいと思っていても足が動く。

0829摩耶山

やっと摩耶山のNHK電波塔の下にたどり着いた。
最後の難関はクリアした。ちょっと、うれしい。
先に登っていたB君が待っていた。最初に飛ばしたので後半バテました。そら、そうやろ。早すぎるで。しかし、登山慣れしてるなあ。
じゃあ、先に行こう。

おおー、掬星台だ。
掬星台のモニュメントの後ろにある水道で水を補給する。ハイカーはまばらだ。眺望も素晴らしい。遠く大阪の阿倍野ハルカスが見える!
しばらく景色を楽しむことにして休憩する。

0855出発

さあ、行こう!
次はアゴニー坂から丁字ヶ辻を目指して歩く。そこで食料を調達せねば。腹はぺこぺこだ。

摩耶の石舞台

掬星台から歩いて5分くらいのところに石舞台というスポットがある。
当初、掬星台にテントを張るつもりであったが、もし、満員ならここにテントを張るつもりだった。だれもここにはこないだろう。掬星台ほどではないが景色は良い。気温がグングン上昇しているのがわかる。
先を進む。
途中で、オテル・ド・摩耶を通り過ぎる。これも仮定の話だが、昨日早くに掬星台に到着していたら、ここでお風呂に入ろうかと考えていた。
一般客でも入ることができる。但し夜9時まで。525円だ。
アゴニー坂から杣谷峠(自然の家)を経由して歩道を歩く。ところどころ山道をショートカットしていく。

1010丁字ヶ辻

1020 ウリボーの店

事前に調べていたのは藤原商店という食料品などを取り扱うお店。
摩耶山から塩尾寺までの間には、食料品を手に入れるところがない。この藤原商店のみである。
ところが、丁字ヶ辻 にきてみるとウリボーの店なるあきらかに食べ物を売っているお店がある。
どうしようか迷ったが、朝からしっかりとした食事をしていない。エネルギーを摂っていないと歩けない。じゃあとばかり、食事することにした。B君はチャーハン。A君と私は焼きそばだ。
旨い!生き返るとはこのことだ。やっぱり、空腹はいかん。

1040 出発

1045 藤原商店

えっ、ここにあったんかいな!そうかいな。せっかくだから立ち寄ってみた。食べたばかりだが、チョコレートや水分を買う。まだまだゴールは遠い。

1055 記念碑台

市ヶ原を出発して約4時間。ご飯も食べたので元気を取り戻している。

1108 神戸ゴルフ倶楽部(駐車場)

このあたりに来ると、ハイカーも多い。たくさんの人が歩いているが軽装だ。
やがて、六甲ガーデンパレスが見えてきた。

1125 六甲ガーデンパレス

子どもの日なので駐車場は満車だ。入車待ちに並ぶ車は大行列を作っている。
人をかき分けて全山縦走路を目指す。一番奥に入り口がある
標識に「宝塚」の文字を見つける。宝塚って地名が出てくると元気が出てきますね。と、スカウト。 うん、その通り。

1220 六甲山山頂 (931m)

自動車道を何度も渡り直してショートカットする。最後の坂を登り切ると、展望所にはたくさんのハイカーが休んでいた。そこから、100メートルほど歩けば六甲山の山頂だ。
山頂の写真も順番だ。ここにもたくさんのハイカーが弁当を食べていた。少し戻って、先ほどの展望所で休憩することにした。景色がよい。

1243一軒茶屋

展望所ではたくさんの人が昼食をとっていた。
すでに初夏の陽気だ。市ヶ原を出て、ここまでで約15kmほど歩いたことになる。
昨日から通算で43kmほど歩いた計算だ。足が疲れて当然だが、体は山に順応している。
ここまできたら難関は残されていない。ただただ歩くのみである。

1255出発

さあ、宝塚を目指そう。
一軒茶屋前の道路を歩く。

宝塚まで12kmとあると、なあんだ、たった12kmかという気持ちになるから不思議だ。
みんなは自然に笑顔になる。
六甲山からしばらく歩くと自動車道から別れを告げて近畿自然歩道に入る。
ここから水無山を経由して船坂峠までの山道はどちらかというと平坦だ。
日差しは夏のようだが、木漏れ日で涼しい。
トレランしている人が何人も私たちを追い抜いていく。

1357船坂峠

この北には船坂谷がある。ボーイ隊がよくキャンプにつかっている場所だ。
ちょっと、キャンプ場を見に行くかと誘ってみたが、誰も反応しない。
うん、冗談。

1430大平山登り口(682m)

普段ならたくさんのハイカーが休んでいるところだが、誰もいなかった。
ときおりトレランの人が追い抜いていく。ここから10分くらい舗道を歩くが足裏が痛い。
やがて、山道へ入り大谷乗越を目指す。ここから岩がゴロゴロしている長い下り坂だ。

1454大谷乗越

一歩、一歩岩を踏みしめて降りるとその度にザックの重みで足にズシンとくる。
ゆっくりゆっくり降りるとやがて大谷乗越の峠に到着した。思わず座り込んで休憩する。

1500 出発

あと、1時間。塩尾寺を目指そう。
道路を渡り、近畿自然歩道を進む。歩きやすい尾根道が続く。塩尾寺まで4kmだ。この4kmが長く感じる。譲葉山を経由して岩倉山を過ぎる。いったい、いくつ山を通り過ぎただろう。
やがて、急な砂地のV字型の坂にさしかかる。あと、もう少しだ。足を取られそうになりながら降りていく。スカウトには慎重に歩くように注意した。こんなところでケガをしてはつまらない。

1552塩尾寺

おおー、塩尾寺だ。
山門で休憩する。すると、そこにマウンティンバイクが一台。下山してきた。
褐色に日焼けしたバイクリストだ。ロックガーデンから六甲山へ。そこから有馬を往復してここまで来たらしい。すごい。58才だそうだ。自転車で登山すると楽しいですよ。とか。
あっけに取られる私たちに軽く手を振ってアスファルト道をあっという間に下っていった。

1654 宝塚駅

宝塚駅へと下るアスファルト道をペタペタ歩く。
その度に足に響くのだ。でも、心は軽い。
なにしろ、もうすぐゴールだ。
しばらく住宅街を歩き、武庫川の橋を越えると宝塚駅があった。

ゴーーーール!!今日だけで29km歩いた。(歩数計から逆算)
やったね。みんな。合計56kmだ。

おもわず微笑む。最高の瞬間だ。
この充実感がたまらない。

写真をお願いした方も私たちの姿をみてニッコリ。

隊長。なに?
56km、歩こうと思えば歩けるもんですね。
そやな。
ボク、六甲山初めてです。こんなに歩いたのも初めてです。
そうか。きっと記憶に残るやろな。
はい。

さあ、どうする。何か食べるか。
いえ、今日は早く家に帰りましょう。
そうやな。そうしよう。

1610 宝塚

梅田行きの特急に乗る。
B君はそのまま曽根駅まで行くという。私とA君は蛍池からモノレールに乗る。

1645 千里中央

無事、到着。

山の神様へ
大きな事故もなく完走できたことに感謝します。心の中で手を合わせる。

さあ、家帰って、ビール飲も。

感想

[1] 達成感は比べるモノがないくらい充実している。
[2] 二日目の食料調達は心配いらなかった
[3] ストックがあったおかげで歩くことができた。
[4] ザックを背負っての縦走は、そうでないときの2倍は疲れる。
[5] 今度はスカウト達だけで行ってくれ。

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