【兵庫】氷ノ山 2014

1 登山(関西)
飲み水は冷たくて美味しい

この夏、どっかの高い山に行きたい。
ん?ボーイ隊が氷ノ山でキャンプする!じゃあ、登りに行こう!4回目の氷ノ山登山だ。

さすらい記録

記録:2014.08.13-15
天候:曇り後雨
場所:氷ノ山
出発:東尾根登山口
到着:東尾根登山口
地図:山と高原社「氷ノ山」
道程: [1]東尾根→[2]神大ヒュッテ→[3]山頂 →[4]神大ヒュッテ→ [5]まど登山道 → [6]東尾根
歩行:5時間
距離:約 15Km
体力:★★  (まあ、普通かな。途中の階段はきつい)
技術:★★ (むずかしいところはない)
見所:★★ (山頂の展望とトンボ)
お店:★  (近くに店はない)
駐車:親水公園
トイレ:親水公園
備考:

8.13 BS隊に1日遅れで合流。

奈良尾キャンプ場は標高約780メートルにある。
BS隊スカウトは3斑総勢20名だ。昨日から5泊6日のキャンプに入っている。
ちょうど、お盆の帰省ラッシュと重なったため、千里から亀岡を経由して氷ノ山のふもとに位置する福定にむかった。
中国自動車道は宝塚トンネルまで30kmを超える渋滞になっている。
170kmを休憩をはさんで4時間ほどで到着した。夕食はチンジャオロースをご馳走になった。

0500起床

冷んやりとした山の朝だ。空にはうっすらと雲がかかっている。
今日はなんとか晴れそうだ。
キャンプ場の炊事場で顔を洗う。凍るように冷たい。
腕時計の気温計は21度を示している。体感温度はそれよりも低いようだ。
体はまだまだ都会モード。キャンプに順応するのに時間がかかりそうだ。

0530 乾燥作業

天気予報では夕方から雨のようだ。
とはいえ、テントとシュラフを干しておく。こういうのは、まめに干しておくに限る。

0600 朝食

BS隊リーダーが作ってくれた朝食を頂戴する。
パン、サラダ、ソーセージと卵焼き、スープ。食べ過ぎに注意が必要だ。
登山前の朝食はしっかり食べないとと思うから、つい食べ過ぎてしまう。
朝からブヨが舞っている。昨夜から1匹に手首を噛まれさた。半年はかゆみが止まらないと思うとため息が出る。長袖にズボン。首にタオルを巻いていてもスキをついてやってくる。

0822 東尾根登山口出発(標高785M)

スカウトたちは隊長の指令書を解読している。おそらくあと30分は行動を起こせないだろう。
我々リーダーの一部が安全点検のために各ポイントに配置する予定だ。
総勢6名のパーティが先行する。1人はVS隊のKスカウトだ。
ここから標高差200メートルくらいを20分かけて急登する。
段差30cmくらいの木段の連続だ。太ももが悲鳴を上げる。これが実に辛い。

0845 東尾根避難小屋(標高984M)

汗ビッショリ。息があがりそうだ。口を開けて呼吸してしまう。
でも、キツいのはここまで。
ここから1時間半かけて神大ヒュッテを目指す。
道は木の根が露出していて、つまづきそうになる。少し登ってから尾根道を歩く。曇りなので日差しはない。ムッとした空気を肌に感じる。

0850 出発

しばらくして、麓の本部から、オオカミ班が出発したとの連絡が入った。
我々より30分遅れだ。
それから25分後の0915にワシ班が出発との連絡があった。
無線は所持しているが、ここでは通常のメーリングリストのほうが手軽に連絡できる手段となる。

0935 一の谷休憩所

行程の半分。45分ほど進んだところに一の谷休憩所がある。なんにもない少し広い場所。ベンチなどがあるわけではない。しかし、タイミング的にはここで休憩したくなる。

そこから数分のところに湧き水が出ている。飲み水と書いてある。
昨夜の雨で水量は多いようだ。さらさらと流れる水がいかにも飲んでみたらと誘っている。

手ですくって何度も何度も飲んでみる。ゴクリゴクリ。
あー、冷たくて体の中に染み入るようだ。美味しいなあ。力が湧いてくる。
帰りにはペットボトルに詰めよう。斜めになった道を滑らないようにしながら歩く。

0940 人面岩

しばらくいくと、人面岩に出会う。スカウト達には課題が出されているが、そのうちのひとつだ。
この場所を与えられた地図で特定し、座標を記録しなければならない。
けっこうむずかしい課題だ。いい地図読みの訓練になるだろう。
道は風雨のために湿っていて滑りやすい。おまけに木の根が表出しているので、うっかりするとひっかけて転倒しそうになる。そういえば、セミの鳴き声を聞かない。標高が高いからか。

0955 神大ヒュッテ(1340M)

ちょっと飛ばしたので早くついてしまった。ハイカーが休んでいる。
あとから登ってくるリーダーを待つことにする。ここから氷ノ山の山頂まではもうすぐ。
地図では「氷ノ山(須賀の山)」となっている。いろいろな説があるらしいが、「氷ノ山」が有名だ。
 少しひんやりとした空気が漂う感じだ。その時、麓の本部から、トラ班が出発したとの連絡が入った。1時間半の遅れだ。ちょっと遅いな。心配になる。

1005 リーダー到着

私の携帯はドコモだが、アンテナは1本か圏外。
麓にいる本部にメールで連絡する。Auとソフトバンクは普通に通信できるようだ。

1010 出発

リーダーがやってきたので出発する。

しばらく歩くと木道になる。歩幅と木枠の幅が合わないので歩くのに苦労する。
10分ほどで空が開けてきた。たくさんのトンボが舞っている。どこから出てくるんやろ。と思うくらいたくさんいる。

1035 山頂(1510M)

山頂の避難小屋がみえる。ようやく山頂に着いた。
神大ヒュッテから山頂までのコーススタイム50分を25分で歩く。
登山口から約2時間で来たことになる。
けっこう早いペースだ。体力がついたと思う。やがてK君も到着した。高校生のK君もペースを上げてきたな。回復力がある。

雲がかかっているので眺望はきかない。風はあんまり吹いていない。
ハイカー2名が休んでいた。

K君が無線で登山口にいるボーイ隊長に到着を告げる。簡易トランシーバーだが、直接見下ろせる場所からだと電波が届くようだ。やがて、残りのリーダーも到着した。汗びっしょりだ。

ここでスカウトたちを待つ。当分はやってこないだろう。
しかたがないので、弁当を食べることにした。リーダーが作ってくれた必殺ジャコ飯弁当だ。うまい!
いっしょにサンマの缶詰を食べる。

やがて、残りのリーダーは名残惜しそうに各自の持ち場に戻るため下山していった。
私とK君の2人が、山頂の待機組だ。

ドコモ携帯電話の電波はアンテナ3本。ソフトバンクは圏外。Auは2本。
メールでやりとりをするとあっという間に電池が減ってくる。

1140 ワシ斑到着

待つこと1時間。8名のワシ斑がやって来た。
彼らは、山頂に着いたら、三角点のことについて調べなくてはならない。
氷ノ山には一等三角点があるのだ。そのあと、昼食となる。

一番年下のスカウトは小学6年生だ。みんな顔を真っ赤にしている。

弁当タイム

よく来たな。どうだった?
どのスカウトも最初の階段が辛かったという。かといって、しんどそうな表情は見せない。
自分たちで用意した弁当をパクパク食べている。元気でなにより。

1205 オオカミ斑到着

しばらくすると、オオカミ斑がやって来た。
いっしょにいたKスカウト(上級班長)の提案で課題をひとつ追加することにした。

課題というのは、トンボを指の先に止めるというもの。
たくさん舞っているトンボなので、一匹くらいは指の先にとまってくれそうだ。
止まって写真を撮影できたら得点をゲットするというもの。

よーい、スタートで「トンボゲーム」が始まった。
なんと、2分2秒で、Sスカウトの指先にトンボが止まった!
運、もってるなあ。とKスカウト。おもわず、S君がにっこりした。

そろそろワシ班が下山する。山頂から30メートルほど下ったところに、トイレがある。
なんと、水洗トイレだ。雨水を利用している。スカウトがトイレをすませた。

1238 ワシ斑出発1253 オオカミ斑出発

1255 トラ斑到着

トラ班は途中で弁当を食べたそうだ。早弁だ。
自由奔放さがトラ班の持ち味。早速課題に取り組む。
トンボゲームもすぐに参加。
惜しいことにトンボが止まったが、カメラを向けると逃げてしまった。
この場合は、無得点となる。残念。

1320 トラ斑出発

よく考えるとトラ班は、最初に1時間半遅れで出発したわりには、ペースを上げて差を縮めている。
オオカミ班とは30分程度の差だ。1時間は詰めたか。
そのことをトラ班に伝えると、俄然力がわいてきたようだ。
元気よく出発していった。

やっと最後の斑が出発した。
山頂には3時間もいたことになる。他のハイカーもまばらになった。
さあ、下山しよう!東から黒雲が近づいてきた。
普通は西から天気が変わっていくのだが、ここでは東からだ。

ボルトのような姿勢でトンボを待つS班長

1330 出発

雲行きがだんだんあやしくなってきた。雨もぱらつく。
さっさと下山しないと雨の中の下山になる。琵琶湖でも大雨に遭遇したので雨はこりごりだ。
登ってくる人はいない。

1350 神大ヒュッテ(1340M)

かなりの早足でここまできた。
雨はなんとか持ちそうだ。ガスがひどくなってきた。あたりは真っ白だ。
途中でトラ斑の姿を見つけた!下の方から声が聞こえる。
山の中では、意外に声が遠くまで聞こえる。
追いつかないようにペースダウン。しかし、彼らもペースが早いな。
ポイント監視のほかのリーダーといっしょになってゆっくり下山する。

1445 避難小屋((標高984M)

帰りは、まど登山口を迂回して戻るコースだ。
かなり迂回するが傾斜はおだやかだ。ビーバースカウト(小学2年生まで)でも歩くことが出来る。
一部のリーダーは往路の急坂を下りることにした。時間短縮を狙う。
15分で下山できるだろう。でも、膝を痛めそうだ。

まど登山口への道は、膝の悪い人でも歩くことができる。避難小屋で待機していた他のリーダーと一緒に下山する。

なだらかな尾根道だ。さっきから降っていた雨もあがった。積雪の影響でか、木がみんな同じ方向に曲がっている。
ここまで、すこしピッチを上げたので膝が痛む。

1510 まど登山口(848M)

ここでトラ斑と合流。待ち受けのリーダーと一緒に帰ることになった。
よく歩いたなあ。
砂利道を歩いてサイトに戻ろう。サイトまでは1.8kmの距離だ。

1544 キャンプサイト

ゴール!歩数計20500歩。

感想

[1] 先日の大雨で道が荒れていたので注意すること。
[2] 木の根が露出していたので滑りそうになった。ストックがあった方が良いだろう。
[3] 一ノ谷の飲み水はおいしい。空のペットボトルに詰めて持って帰りたい。
[4] 標識はしっかりしているので迷うことはない
[5] 途中で蛇をたくさん見た。マムシがいるかもしれないので注意すること。

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