さすらい記録
記録: 2024.11.29(金)
天候: 晴れ
場所: 飯盛山
出発: 野崎駅
到着:四条畷駅
道程:[1] 野崎駅→[2] 野崎観音→[3] 辻の新池→[4] 展望台→[5] 四条畷神社→[6] 四条畷駅
歩行:4時間
距離:約 5.5Km
高低:のぼり383m、くだり379m
体力:★ (ハイキング感覚)
技術:★ (特になし)
見所:★★ (大阪平野)
お店:★ (特に無し)
駐車:
トイレ:四条畷神社、野崎観音
備考:大阪みどりの百選「野崎観音」、大阪50山
最近歩いていないので思い切って近場の低山登山に行くことにした。
0900自宅
北新地駅まで電車を乗り継ぐ。梅田から北新地駅までは地下街を歩いて10分程度。9時32分の電車に乗る。
0954 野崎駅
野崎駅に到着。ガランとしている。乗降客は少ないな。空は曇りがちだが、時々晴れ間も出る。トイレを済ませて、東口から降りて野崎観音を目指す。
1000 野崎駅出発
ノスタルジックな野崎観音の商店街を、朝の静けさの中、一人占めするように歩いていく。平日のこの時間は、まだシャッターの下りた店が多く、時が止まったかのような不思議な雰囲気が漂う。凛とした空気が頬をなでる心地よさに、背筋が伸びる。
視線の先には飯森山が見える。わずかに色づき始めた木々も見える。
1010 旧170号線の交差点
交差点に到着した時、思わず「こんなにも早く?」と驚きがこぼれる。心地よい散歩のリズムで歩いていたはずなのに、駅からわずか10分。平坦な道が続くため、誰でも気軽に楽しめる散歩コースだ。
1020野崎観音
荘厳な雰囲気を漂わせる野崎観音への石段。急な階段に息が上がるが、一段一段進むごとに心が清められていくよう。途中、左手に分かれ道を見つけたものの、歴史ある観音様の誘いに従うように、真っすぐ参道を進む。門をくぐる直前、「大阪みどりの百選」の標識が、この場所の自然の豊かさを静かに物語っていた。門をくぐってすぐ左の石段を上ると、厳かな本堂が姿を現す。心を込めてお参りを済ませた後、本堂の傍らで新たな発見が。飯森山ハイキングコースを指し示す矢印が見える。
0938 野崎城址
野崎城址に立つと、タイムスリップしたかのような感覚が襲う。かつてここには威風堂々とした山城が聳え立っていたのだ。城主が見守っていたであろうこの場所から、現代の街並みを見下ろすと、まるで時空を超えた眺望が広がる。当時の武将たちも同じ景色に心を奪われていたのかもしれない。
1041 南尾根コースの分岐点
野崎観音を後にし、野外活動センターへと続く山道へ足を踏み入れる。その先には、絵日傘という七曲りのコースがある。きっと、昔は美しい絵柄の日傘でもさして歩いていたんだろうな。
1045 せせらぎの道
せせらぎのある橋の上に到着。小さな橋の上で足を止めると、清らかな水のせせらぎが耳に飛び込んでくる。マイナスイオンを含んだ新鮮な空気が肺いっぱいに広がり、心も体も洗われていくような心地よさを感じる。
1100 灌頂の滝
案内板の右を進む。道が行き止まりに差し掛かったその先で、どっしりとした堰堤が姿を現す。そしてさらにその奥にひっそりと佇む「灌頂の滝」を発見した。古より修験者たちが心身を清めた聖地だという。修行の場として選ばれただけあって、周囲には不思議な静けさが漂う。かつて多くの修行者たちが、この滝に打たれながら悟りを開いていったのかもしれない。時が止まったような畏怖の念を感じる。
1123辻の新池
静寂に包まれた辻の新池に到着。誰もいない。
と、一人の女性ハイカーと出会う。笑顔のあいさつで、すこしだけ心がほっこりする。
1150飯盛城址
20分ほど歩くと、FM送信所を経由して千畳敷に到着した。そこから数分のところに飯盛城址があった。楠木正行の像は予想以上に大きかった。鎧をまとった姿は凛々しく、まるで今にも動き出しそうな存在感がある。遠くを見据える眼差しには、歴史の重みが宿っている。
1155 展望台 山頂315メートル
11時55分、展望台に到着。ここには私一人きり。目の前に広がる大阪平野は、まさに大パノラマ。遠くのビル群が陽光に輝き、その手前には緑の帯が幾重にも重なっている。空は青く澄み渡り、白い雲が悠々と流れていく。
いつものように神様に感謝しながらお神酒(カップ酒)をいただく。
手作りのおにぎりと小さなバーナーでお湯を沸かしてカップ麺を食べる。日陰はやや寒いが、誰にも邪魔されない贅沢な食事だ。
1240 出発
40分ほど休憩した。さあ、出発しよう。
1254 270度パノラマ絶景の場所
息を呑むような景色と出会った。270度に広がるパノラマビューは、まさに圧巻。この山旅のハイライトが、今目の前に広がっている。(あまりに見とれて写真を撮るのをわすれてしまった)
空は青く白い雲が点在する。風に乗って流れる雲の影が大地の上をゆっくりと移動していく様子も見える。深く息を吸うと、山の空気が体の中まで染み渡るような気がする。
1319四条畷神社への分岐点
四条畷神社への分岐点に到着。振り返ると、今まで登ってきた階段が延々と続いているのが見える。
きつい階段だった。高低差のある石段が続いていた。一段一段が高く、膝には相当な負担がかかる。ストックがなければ、きっと膝を痛めていただろう。休憩しながら、地図を見直してみると、このルートは逆から歩くべきだったかもしれないと気づく。上りのほうが膝にやさしいはずだ。次回は反対回りで挑戦してみようか。そんなことを考えながら、次へと出発した。
1330四条畷神社
四条畷神社に到着。平日の午後とあって、境内は静けさに包まれていた。
石畳の参道を歩みを進めると、意外な出会いがあった。鳥居の下には、四條畷市PR大使である絵本作家・谷口智則さんの「100人のサンタクロース」が、にこやかに訪れる人を迎えている。普段は子どもたちに愛される温かなイラストが、神社の厳かな雰囲気と不思議な調和を生んでいた。
境内では数人の参拝客がゆっくりと歩いているだけ。静寂の中、手を合わせる。拝殿の前で深々と一礼する。
1340出発
神社を後にし、古い商店街へと足を向けた。道は広く歩きやすい。まっすぐに伸びる商店街の道の先には、先ほどまでいた四条畷神社が見える。石段と鳥居がこの町の歴史を静かに物語っているようだ。
1400 四条畷駅
プラットフォームに立ちながら、もう一度山の方を見上げる。
[感想]
[1] 低山だが十分楽しめる。
[2] 四条畷駅から登り始めたほうが膝にはやさしいかもしれない。
[3] 距離も短いのでだれでも気軽にハイキングできる。
以上