【京都】嵐山から淀川まで 熱帯ナイトハイキング

3 ハイキング

オーバーナイトハイクです。ベンチャースカウト達も参加しての報告になってます。

さすらい記録

記録: 2013.08.12-13
天候:晴れ
場所:淀川河川敷
出発:嵐山駅
到着:西中島南方駅
道程:[1]嵐山駅→[2]松尾大社→[3]久我→[4]大山崎→ [5]枚方大橋 →[6]城北公園→[7]西中島南方駅
歩行:16時間
距離:約 50Km
体力:★★★ (ハイキング感覚)
技術:★  (特になし)
見所:★★ (星座)
お店:★  (コンビニ)
駐車:
トイレ:コンビニ
備考:

8/12 1800 桂駅(嵐山駅への乗り換え駅)

すでに気温は35度を突破。この日、豊中市では39.8度という猛暑を記録。
こんな中、ナイトハイクに出かけます。

8/12 1825 嵐山駅での記念撮影

これから出発です。渡月橋を見てからにしようか。
そんな軽い相談で、渡月橋を見に行くことに。歩数計は4470歩。

その前に、もう腹が減ってきました。
パンを食べる末廣スカウト

8/12 1840渡月橋

有名な渡月橋にやってきましたが、スカウト達は興味がなさそう。
あたりは薄暗い。夕涼みの人達が散策してました。

8/12 1845嵐山駅

あらためてここから出発します。
まずは駅の東側の道路を南下します。

8/12 1905 たらたら歩いて松尾大社に到着!

歩数計7400歩。気温は32度。蒸し暑いが風があってヒンヤリしている。

8/12 2006 桂離宮に到着!

周りは虫の大合唱。涼しくなってきました。一列になって進みます。
スカウトのザックには、黄色の反射テープを貼っています。

8/12 2203 サンクス伏見久我橋店

辺りは完全に暗くそれでいてまだ暑いです。足の裏がもう痛いですが、頑張ります。(S)

8/12 0022大山崎のローソンに到着

歩計は33000歩。足裏が痛みます。スカウト全員が座り込んでいます。

今は店の前でドロリッチ飲んでます。靴を脱いで足裏をマッサージしたら少し足の痛みはましですが、まだまだ半分以上あるので気合いを入れ直していきます!あと流星群が見られるということなので、そちらも気をつけながらいきたいと思います。(S)

8/13 0140 淀川河川敷

37440歩。ここで夜食にすることにしました。夜空には星が。ペルセウス流星群を見つけたい。
でも、そんなことより必要なのはエネルギーだ。(S)

バーナーでお湯を沸かして、それぞれ持参したカップ麺を食べました。周囲は対岸の明かりでほんのり明るい。堤防の階段に陣取って夜食タイム。(S)

淀川のほとりでラーメンを食べました。なかなか美味しかったです。(S)

カップラーメンを食べながら星を見る。かろうじて3つほど流れ星を見た。

夜食を食べた後に、みんなでヘッドランプを消して、ただただ夜空を眺める。
今夜は「ペルセウス流星群」が見られるそうだ。まったく知らなかった。なんという幸運。

こんな深夜に淀川沿いを歩いているのは、我々だけだろうと思っていたら、
そんなことはない。

何組かの人が路上に寝そべっていた!
なにせ、真っ暗ななかをヘッドラップをつけて行進している。突如として、黒い物体に気がついて懐中電灯を照らしてみると「人」がそこにいる。ぎょっとなる一瞬だ。ま、相手もそう思っているだろう。

夜空を眺めてみる。
淀川の両岸は、深夜2時になっても明るい。国道一号線が通っているし、マンション群が
立ち並ぶ。照明も赤々とともっている。それが、夜空に反映しているように見える。

それでも、じっと見ていると、スィーと一条の流れが見えた。
ラッキーにも3つほど見つけたのだが、スカウト達はどうだったか。

私「なんでペルセウス流星群っていうねんやろ。」
スカウト「ペルセウス座に近いからじゃないですか」
私「なるほど。」

っていうか、日本語の名前はないのん。← 日本語だと、なんとなく雰囲気がない

生暖かい風がむぅっと顔をなでる。
じんわりと熱い川辺で、夜空をひたすら見上げる。
ここで、私の一句。

「夏夜空 見えた気がする 流星群」

お粗末でした。

8/12 0240 出発

淀川の堤防沿いの道路をひたすら歩いてきた。
分離帯もなく、早朝の出勤らしい車が猛スピードで通り抜けるのが怖い。
いかに反射テープをつけているからと言って、相手が不注意だと事故は避けられない。
そこで、少しでも安全に歩こうと堤防のしたの河川敷の舗道を歩くことにした。

東の空がうっすらと明るくなってきた。
早朝のウォーキングをする人たちが歩いている。

8/13 0435 淀川河川公園 ゲートボール場

歩計48050歩。さすがに眠い。

ゲートボール場には簡易トイレもあって、ここで用を足す。
スカウトもみんな疲れた顔をしている。

予定では、このあたりでテントを張って仮眠を取る予定だった。
しかし、スカウト達と話し合った結果、この日も猛暑日だとか。ならば、涼しいうちに少しでも先へ進んでおく方がよいという結論になった。

座り込んでしまうと寝入ってしまいそうだ。

一人のスカウトが、テントで仮眠しないのなら、ここで着替えておきますと言って手早く着替えた。
みんな、昨夜から歩き通しで汗びっしょりだ。
水は少なくとも6リッターは飲んでいる。

8/13 0500 出発

とにかく前へ進もう。

8/13 0522 枚方大橋

完全に夜が明けた。
枚方大橋の上で記念撮影。

8/13 0540 Nスカウトが枚方公園駅へ

51811歩。
ここに来て、Nスカウトが靴ずれのため歩行困難になった。本人の判断でリタイアすることになった。
ここまで30kmの地点。この先、20kmは歩かないと行けない。本人が無理だと判断したので、エスケープすることになった。京阪電鉄の枚方公園駅から自宅に戻ることになった。

「よく頑張ったな。」

みんなが見送る。淀川堤防沿いから徒歩10分ほどのところに駅がある。

すでに日差しが強くなってきている。
周囲にはジョギングしている人がたくさん走っている。

遠くに橋が見えているが、なかなか近づかない。
ひたすら歩くしかない。これがけっこう辛い。心が折れそうになる。

なんちゅう、遠さや。
果てしなく遠いような気がする。アスファルトが熱くなり始めている。

8/13 0730 鳥飼大橋

61655歩。橋の下の日陰にうずくまって休憩する。Aスカウトの水がなくなった。他のスカウトの予備から少し分けてもらって飲む。いくら水を飲んでも飲み足りるということはない。すべて汗で出て行ってしまう。この時間でこの暑さではこの先が思いやられる。ちょっとげんなりする。

8/13 0855 淀川沿いの道

枚方からは川沿いにどんどん橋を越えて進んできましたが、さすがに足裏の痛みが激しく、旅のつらさを実感しています。コンビニで飲み物も仕入れたので、ラストスパートかけていきます。(S)

この時は、ほとんどダウン寸前でした。体力はまだまだ大丈夫。筋肉痛もほどほど。
ただ、足裏のマメが最悪の状態。両足とも水ぶくれが出来ていて、一歩歩くのも辛い状態。
それでも、隊長として頑張ることにしました。

8/13 1010城北公園

汗だくになりながらここまで来ました。外気は37度。暑さで倒れそう。
あと4.7km。ゴールまであとわずか。歩計は80000を超えてる!

思わず、橋の下の日陰に座り込んだ。

そこに居合わせたおばあさんがにっこり微笑む。

「あんたら、どっから来たん?」
「嵐山からです。」
「ひゃー、遠いところから来はってんね。」
「みんなが居るから、頑張れるんやね。」

しんどかったけど、ええ言葉をもらった。
確かに、1人ではこんな辛いハイキングをすることはない。
仲間がいるからこそ歩けるんやね。

しばらく休憩してから、気を取り直して出発することになった。

「頑張って歩きや。」
「ありがとうございます。」

ちょっとだけ、元気を分けてもらった。

8/13 1140 赤川仮橋

さあ、あと5km。もうすぐだ。
赤川仮橋を渡る。鉄道マニア、特に「撮り鉄」と言われる人たちの必須ポイントでもある。
この橋は、平成25年10月31日24時に閉鎖されるのだとか。まだの人はあと2ヶ月しかないので早く行ってください。

とりあえず記念撮影。
私も初めての登場。少々疲れ気味。

全長610メートル。たくさんの人が通っています。
橋を渡りきってから土手を歩きます。阪急電車の手前で淀川を離れました。(写真右)

8/13 1142 西中島南方

歩計83110歩。
ゴーーーーーーール!
這うようにして目的地にたどり着きました。足裏はひりひりと痛みます。
素足で砂利道を歩いているような感じ。よく歩いたなあ。

スカウト達も頑張りました。この後、電車で千里中央まで戻りました。

[感想]

なんとかオーバーナイトハイクが終了しました。
50kmと言っていますが、実質はもう少しありそうです。
万歩計には84185歩。けっこう距離があったんだなと思います。

這うようにして自宅へ戻ってみますと、両足の裏側に一つずつ大きな水ぶくれが。
それに加えて、各指にも水ぶくれができていました。
この2,3日はとてもではありませんが歩けそうにありません。とほほ。

今回のハイキングの反省。
[1] アスファルト道を歩くにはトレッキングなどのシューズは向かない
中敷きが柔らかいもので、足裏全体にクッションとなるようなウォーキングシューズが
良かったのではないかと思います。

[2] 靴下は綿のものは駄目。化繊のものを。
綿の靴下は蒸れてしまうので、化繊のものがよいかと。蒸れると、靴ズレの原因となります。

[3] スマホが大活躍
今回のハイキングでは、要所要所でコンビニが役に立ちました。それらの情報は地図にはありませんし、すべてスマホから情報をゲット。予備のバッテリーとともに、とても役に立ちました。
水分の補給基地です。1人頭6リッターくらいは補給したと思います。

[4] 反射テープが役に立った
深夜、農道のようなところを歩いていますと、たまに車がやってきます。
いずれも猛スピード。めっちゃ危ない。
その都度、立ち止まってやり過ごすか、別の道をエスケープに使いました。反射テープは、後ろから来る車に対してのメッセージ。ほとんどの車が大きく離れて追い抜いてくれました。前方から来る車に対しては、ヘッドランプの点滅で我々の存在をアピール。真夜中のハイキングはこのあたりがポイントになるかと思いました。

[5] 赤いキャップはメンバーの証明
日が明けて今日のハイキングでは、赤帽キャップがとても役に立ちました。遠方にいても、すぐに自分のチームであることが判明。赤い色にしておいてよかったと思いました。

[6] 単調な道の心得
単調なコースは行けども行けども前へ進まないような感じがします。だから、心が折れそうになる。みんな無口に歩くことが多くなります。しかし、ここはグッと気合いを入れて、いろいろなことを話ながら、前へ進むことができました。ラジオも天気予報に重宝しました。

[7] ペルセウス座流星群はありがたかった
単調なコースの中には、効果的なイベントが欲しいもの。そんなときに、ペルセウス座流星群はありがたかった。みんなで寝転がって流れ星を見つけようと。イベントは大切ですね。

[8] 個人用テントは使わなかった
ほんらいであれば、明け方にテントを張って仮眠を取る予定。ところが、天気予報では翌日も猛暑日。
すこしでも距離を稼ごうとテントでも仮眠はパスすることに。
これがちょっと残念だったが、そのおかげで午前中に帰還することができた。
次回はテント泊を前提の活動を考えよう。

[9] ボーイ隊でもこのコースは行けるか?
ちょっと、無理かもしれない。距離がやはり長すぎる。
出発点を調整すれば実行可能だろう。

[10] 達成感はある。
各スカウトの反省点を聴いてみますと、全員がキツかったとのこと。足裏が突き刺さるような痛みを感じると。しかし、終わった後は、それなりの達成感があったようです。
1人ではこんな活動はできませんからね。

思いつくままの反省点でした。

事故無く活動を終えることができて良かったです。
(ケガは、私の両足の水ぶくれ?)

以上

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